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「エンジニア以外の人と話すと、違った観点でシステムやサービスを見ることができる」石田浩二(株式会社 ヤマップ)~Forkwellエンジニア成分研究所

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「新しい山を作る」ための仕事です

――本連載では初出となりますので、ヤマップさんのサービスの説明からいただければと思います。

石田 弊社ヤマップは、安全に登山できるようオフラインでも使える地図を提供したり、アプリを提供したり、登山の軌跡を活動日記として周りの人に共有することができるサービスを行なっています。

アプリがメインですがウェブサイトもあります。ウェブサイトではリニューアルをやっていまして、大きくデザインやUIの変更を今やっております。

――「あたらしい山を作ろう」というコピーには、どういう意図をが込められているんですか?

石田 昔から登山をやっている方々もそうなんですけど、「もっと登山を気軽にやっていただきたい」という意味があります。こうしたコンセプトを掲げ、イベントなどの活動も行なっています。登山人口も増やしたいですし、いろいろな人がより自然に触れ合う機会が増えていくといいと思ってやっています。

――御社は、いま何人ぐらいいらっしゃるんですか?

石田 今は会社が福岡と東京に2つあり、福岡には25人近く、東京には7人ほどです。最近、かなり人数が増えてますね。やりたいことが増えているので、人が足りない状況です。興味ある方はぜひ来てほしいです(笑)。

――新しくやろうとしていることは、具体的にはどのようなことですか?

石田 社外秘もあるので、詳しくはお伝えできないのですが、新規事業の立ち上げですね。あとは、ヤマップがまだまだ「オフラインの地図を提供するだけの会社」と思われがちだったので、登山情報をいろいろな人に知ってもらうための新機能を日々開発しています。

僕自身はフロントエンドエンジニアとしてウェブサイトの改修、機能追加をメインでやっています。たまにバックエンドとかサーバーサイド側もやっていますし、外部の会社さんとやりとりすることもあるので、折衝もやっています。

僕自身、プライベートでキャンプをしていまして。アウトドアは昔から好きなので、「アウトドアと関われる仕事が良いな」と思ってヤマップにジョインしました。社内の皆さんアウトドア好きで、特に登山をやっている人は多いですね。

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どうしてもウェブをやりたくて、会社を半年で辞めました

――大学卒業時点で、エンジニアを目指すことは決めてらっしゃったんですか?

石田 大学の時にサークルレベルですがウェブサービスを立ち上げていまして、それもあって今の仕事をやっています。ただ、新卒で入った会社は半導体系の会社で、全然ウェブと関係ない会社だったんですね。どうしてもウェブをやりたかったので、会社を辞めてウェブ業界に転職した形です。

僕自身歳がそこそこいっていて、今年で41歳になりますが、大学卒業時にウェブの会社の求人がほとんどなくて。学校の勧めもあって、その会社に行ったんですよね。

――こちらに何年ぐらいいらしたんですか?

石田 半年で辞めました。教授推薦で行っていたので、大学にはすごく迷惑をかけましたね……。

――なんと。辞めるときは、教授に報告に行かれたんですか?

石田 それが、未だに話してないんです(苦笑)。多分、出禁になってると思います。今みたいにウェブの求人がたくさんあれば良かったんですけど、当時は全然なかったので。思い切って辞めた感じですね。

――サークルレベルでウェブ系のサービスを作ったとおっしゃってましたが、よっぽどその経験が楽しかったんですね。

石田 そうですね。今だとどうとでもないと思うんですけど、当時はチャットサービスをやっていまして。大学のサーバーを借りて友人と一緒にシステム構築してサービスをオープンして。そうしたら、他大学からもジョインしてきて、だんだん広まっていくと海外の人も入ってきたり。いろいろなコミュニケーションが生まれて、とても楽しかった思い出があります。

――就職されたのは2001年ぐらいのことですかね。あの頃、確かにウェブの会社ってほとんどなかったですね。

石田 そうですね、システム系の会社しかなくて。その決断は、結構大変でしたね。

――そのあと、ウェブの会社に入られてからずっとこの業界という感じなんですね。

石田 そうですね。まずは福岡のウェブ制作会社に入り、ウェブサイトに関わるシステム、CMSの開発をやっていました。そのあとに東京でGREEに入社、また転職して福岡に戻ってきて自社アプリサービス開発をしたり。マーケティングプラットフォームの開発をして、それからヤマップにいる感じです。

――ヤマップさんにはいつ頃からジョインされたんですか?

石田 去年の4月からです。まだ1年経っていないぐらいですね。

――入社のきっかけはどのあたりにあったんですか?

石田 前職が、結構きつい会社だったんですよね。なので転職活動をして「エンジニアとして、アウトドアに携われる会社はないかな」と探している時にヤマップさんからWantedly経由で話がありました。

――入社される前と後で、印象が変わった部分はありますか?

石田 だいたい予想通りだったのは、アウトドアとすごく近いところで仕事ができる会社だなという部分ですね。違った部分で言えば「こんな少ない人数で回してるんだ!」というところ。びっくりしたというか、もう少し人がいても良いんじゃないのというか(笑)。

開発はiOSエンジニアが2人、Androidエンジニアが3人、フロントエンドエンジニアが2人、バックエンドエンジニア/インフラエンジニアが6人ですね。今はエンジニアはだいぶ増えて、13人です。バックエンドエンジニアは増えてきているんですが、iOS・Android・フロントエンドエンジニアは人がまだまだ足りないと思います。

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1人飲みで、いろいろな人から刺激をもらっています

――これまでの経験で、ご自身に一番役に立っている部分はどのあたりですか?

石田 東京の会社での経験が大きいですね。GREEで、大規模システムを扱ったのはエンジニアとしては大きな分岐点だったと思っていますね。

コミュニティを担当していまして、それだけ聞くと小さな範囲に聞こえるかもしれないんですが、当時はソーシャルゲームが爆発的に盛り上がっていた時で、トラフィックがかなりすごかったんですね。エンジニアとして大規模システムに携わる機会がなかったので、すごく良い経験ができたと思います。

――トラフィック過多だと、どういう部分が大変になってくるのでしょう?

石田 1つのプログラムコードを書くにしても、それがデータベース、インフラまで影響してしまうことがあるんですよね。コード1つ1つの最適化をちゃんとしないと、大量のサーバーでもさばけなくなるので。インフラのことも知らなきゃいけないし、プログラムのことも知ってなきゃいけない。良い経験だったと思います。

弊社にはソーシャルゲーム出身の人もいたり、エンジニアとして優れている人が多く、技術的に深い話ができる人たちばかりです。僕も勉強になったりしています。

――影響を受けた人や本はありますか?

石田 僕はあまり本を読まないんですけど、コンピューターの仕組みでカーネルという部分がありまして。OSの根本になる部分です。そのカーネルの構造がすごくシンプル、かつすごく汎用的に作られているというので、そこは多少影響されたのかなと思います。あとは、受託系の会社にいたことが多かったので、1つの案件で作ったものを次の案件でも使いまわせるように考える部分は影響を受けたのかなと思います。

――ご自身の成長のために、日々行なっていることがあれば教えてください。

石田 1人で飲みに行くのが好きなんです。そこでいろいろな人と話したり。エンジニア同士で話すとエンジニアの話にしかならないと思うんですけど、エンジニア以外の人と話すと違った観点でシステムやサービスを見たりとかすると思うんですよね。

――良いですね。福岡って感じがしますね。

石田 エンジニアで1人飲みする人は少ないと思うんですけど。屋台に1人で行って、そこでいろんな人とコミュニケーションをとっています。普通のおじさんと思ったら結構有名人だったということもあったりするのが面白いですね。どこかの会社の社長さんとか、音楽プロデューサーの人とか、デザイナーさんや、営業さん。いろんな人がいましたね。

――そこで、利害関係のない人間関係ができると。

石田 そうですね。たまに仕事で悩んだ時にも相談しますし。他人だから、話しやすい部分は大きいんですよね。

人は妥協しない方が良いと思います

――ここからは、石田さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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・専門性向上:4

エンジニアとして専門性は絶対ないといけないと思うんですが、知識を使いこなせる頭が大事だと思っているので。両方持っておかなきゃいけないかなと思っています。

・仲間:5

人は大事です。楽しく働くためにも、人と合わなければ仕事はできないなと。

・お金:3

そこまでこだわっているわけではないんですけど、評価の基準は最終的にはお金だと思っています。会社が自分をどう評価しているか、という基準だと思うので、そこは多少見ておく部分かなと思います。

・事業内容:5

事業内容によって新しいことにチャレンジできるできないがあるので、ここはちゃんと見たほうがいいと思っています。

――そういう意味だとヤマップさんは新しいことに挑戦できる環境にあると。

石田 そうですね。また新しいことに取り組んでいこうと思うので、実現できてるなと思います。

・働き方自由度:2

僕自身あまりこだわりはないんですけど、勤怠はある程度融通利くぐらいならいいかなという感じです。昔リモートワークの多い会社のとき、世間から置いてけぼりにされた感がすごくて。このままだったらずっと1人じゃないのかなと思ってしまって。みんなである程度集まって仕事した方が良いかなと思います。

――チャットって情報量少ないですもんね。

石田 そうですね。見逃すとついていけなくなってしまうので。スタートアップ系はフルリモートワークが結構あるじゃないですか。そういうところは上手くやってるんでしょうね。

・会社愛:1

会社が嫌いというわけではなく、依存したくないという意識ですね。どこの会社でもやっていけるエンジニアでありたいのと、たくさんのルールで縛られるのが好きじゃないですね。決して、ヤマップのことが嫌いなわけではないですね(笑)

――キャリアに迷っているエンジニアの皆さんにメッセージをお願いします。

石田 新しくチャレンジしたいからと言って、人は妥協しない方が良いと思います。「こういうサービスに興味がある」というので飛び込んでみたけど、人を人と扱わないような感じだったら追い詰められていくし楽しくないと思うので。

面接の時に話してみて、フィーリングが合う合わないはあるんじゃないですかね。実際に入ってみないと、わからない部分はあると思います。ただ、何回か話せば、その人と働きたいか働きたくないかはわかるんじゃないかなと思います。

<了>

ライター:澤山大輔


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