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「Trust & Respect」ができる人とはたらきたい。」吉田朋也(LINE Growth Technology株式会社)

LINEが提供する様々なサービスをGrowthさせるために2018年6月に設立された、LINE Growth Technology株式会社。
組織とエンジニアの成長を支援する同社にて、サーバーサイドエンジニアとして活躍する吉田朋也氏にLINE Growth Technologyの開発環境やチームとしてどのように働いているのかを伺いました。

WEBサービス開発に関する様々な経験を経てLINEに入社し、2019年2月にLINE Growth Technologyへ転籍した吉田さん。現在の職務内容は開発7割、組織課題の解決が3割とのこと。若い会社、若いメンバーをマネジメントする上での難しさ、やりがいについて伺いました。

若手を積極採用、「エンジニアの成長(Growth)」にも力を入れる

――まずは、吉田さんの現在の業務内容からお伺いできればと思います。

吉田 現在はLINE Fukuokaと福岡市が共同で行っている「Smart City Fukuoka」というプロジェクトの開発を担当しています。福岡市との包括連携協定に基づき、LINEの技術をつかったスマートシティの実現を目指しています。

私が開発しているのはチャットボットで、福岡市が提供しているLINE公式アカウントを通じていろいろな情報を取得できるようなものです。ゴミの収集日や引っ越しに係る手続き、そういった情報を提供しています。基本的には私一人で開発したので、技術選定も自由にさせてもらえました。

チャットボットの開発についてはSpring Boot, Docker, Websocket を使ったりと割とモダンなものを使っています。LINEとして、開発する時はこの言語、CIを使う時はこれを使うなど、ベースの方向性はある程度あったりするのですが、自分が考えて「こちらを使ったほうがいい」と思ったらそれでもOKな環境です。

SIerでよくあるような決まったプログラミング言語で決まったフレームワークで、という規定はありません。自由度はすごく高いと思います。その代わり、責任とセットですけども。

――なるほど、技術選定においても自由な環境であるということですね。吉田さんのこれまでのキャリアについても伺えますでしょうか?

吉田 キャリアとしては、新卒で入社した会社はネットワークエンジニアの会社でルーターやスイッチの設定などをしていました。その後はWeb制作の会社に入ってHTMLのマークアップやバナーデザインなどをしたりして、プログラミングはほとんどやっていなかったです。

その後はSIerに入り、そこで初めてプログラミングを本格的に学び、医療系WEBサービスの会社に入り、ガツガツ開発をしていました。その後にLINEに入ったという感じですね。

――LINEに入られたのがいつ頃ですか?

吉田 2017年ですね。東京の本社に1年在籍し、2019年2月にLINE Growth Technology福岡開発室に転籍しました。長く東京で働いてそろそろ地元に戻りたいという気持ちもありましたし、LINE Growth Technologyがちょうど立ち上げの時期で「ここで新しいことができるのでは」と思ったのが決め手でした。

弊社はサービスのGrowthを目的に立ち上げられた会社です。LINEの表ではなく裏側の管理画面、社内向け専門ツールの開発などを通じ、サービスを継続的に成長させることを専門にしています。それらは前職でやっていたことでもあり、経験を活かしつつ、福岡に移住できるタイミングだったので上司に相談をした背景があります。

――福岡開発室は、イメージ通りの環境でしたか?

吉田 そうですね、イメージ通りの仕事をさせてもらっていますし、今後は開発だけじゃなく採用や教育もやりたいなと思っていましたので、転籍して幅広い経験を積めるのでよかったなと思ってます。

――なるほど、今のお仕事の範囲は開発だけじゃないんですね。

吉田 そうですね、もちろん開発業務がメインですが、最近は1日のスケジュールだと3分の1くらいは採用や教育、組織的な問題を解決するための時間に当てています。

弊社LINE Growth Technologyは、LINE本体やLINE Fukuokaと違って若手の採用も積極的に行っています。エンジニアとしての成長(Growth)も大事にしているので、教育にも力を入れています。まだ立ち上げたばかりの組織なので、研修などかっちりした教育体制は整えられていないのですが、新しく入社された方には3週間、サーバーサイド、Android、iOS開発の研修をみっちりやってから実プロジェクトに入ってもらうようにしています。

――なるほど。新しく入社したエンジニアにしてみれば至れり尽くせりな環境ですね。

吉田 あとは、資格取得を会社が支援してくれる制度もありまして、受験費用や参考図書代を負担してくれます。若手の人が入って成長する、という環境面ではすごくいい会社ではないかなと思います。

エンジニアが成長できる環境だ、と認知されたい

――組織的な問題というと、どういうものがあるのですか?

吉田 組織が立ち上がって間もないので、新しく入ってきた人たちがどうスムーズにコミュニケーションをとってもらうか、どういう仕事が合いそうか、どうやったらより成長できそうか、そういう話を上司とディスカッションしています。

――転籍されて2カ月ほどですが、「こういった所に変化を起こしていきたい」ということがあれば教えてください。

吉田 LINE Growth Technologyという会社が「エンジニアが入る組織として非常に良い場所だ」と知ってもらいたいと思っています。それが、ひいてはLINE全体の成長にも繋がるかなと。教育制度の充実もそうですし、若手がやりたいと思える仕事を整備するというのもそうですし。

あと、今はエンジニアの採用が熾烈になっているんですね。高い能力がある人を外部から採ってくるのは難しくなっていて、その中で人を採用するには「成長していける環境かどうか」が非常に大切だと思っています。LINE Growth Technologyは若手が成長していける環境だ、ということが認知されていけば良いと思いますね。

――ありがとうございます。続いて、吉田さんがどういったキャリアパスを考えていらっしゃるのか伺えますか?

吉田 前職・前々職からエンジニアとしてそれなりに経験を積んできました。前職では、かなり大きな規模でミッションクリティカルなシステムのリプレイスをメインエンジニアとして担当していたり、個人的にも色んなアプリを開発したりしています。単純なWebアプリケーション開発はやり尽くしたなと感じているので、それとは別の領域にチャレンジしたいなと思っています。そのためにLINE Growth Technologyに来たという部分もありますね。

最近の言葉でいうと、エンジニアリングマネージャーとしてエンジニアの組織課題を解決していきたいと考えています。

――ザックリとした感触でいうと、エンジニアリングマネージャーという山があるとして、現状は何合目ぐらいですか?

吉田 まだまだ、三合目ですね。私自身の技術的な部分を伸ばしていきたいところはもちろんあるんですが、採用や面接のやり方、メンバーの教育、1on1のうまいやり方とか、そういった部分を今後はより注力していきたいですね。

腹落ちしないと、成長にはつながらない

――吉田さんは「自分の頭で考えること」を大事にされていると伺いました、これは具体的にはどういうことでしょうか?

吉田 業界で長くシステム開発をやっていると、技術的負債を抱えるプロジェクトがどういう傾向なのかなんとなくわかるんですね。それは、例えばバズワードというか、新しいサービスとかツールを「流行っているから」「自分が好きだから」「お客様に言われたから」で導入してしまったケースなどです。

技術選定をする場合も、自分たちで考え、しっかり検証した上で、メリット・デメリットはこういう感じになっているからこれにしよう、というように進めないと腹落ち感がないですし、成長につながらないですよね。言われたからやる、ではなく自分たちの頭を使って考えるというのがとても大事だと思います。

例えば microservices とか Serverless とか。それら自体の良し悪しではなく、本当に自分たちのシステムやビジネスにとって必要かどうか。ビジネスやシステムのフェーズによっても違うと思うので、あまりそれ自体を導入することが目的にならないように気をつけています。

――ありがとうございます。続きまして、業務を行う上で大事にしているモットーや好きな言葉があれば教えてください。

吉田 そうですね、モットー……難しいですね(笑)。カッコつけたくないというか、泥臭くやるのは好きではないしむしろ嫌いなんですけど、大事かなと思ってます。

――好きではないけど、大事だと。

吉田 プログラミングとかシステム開発って、面倒くさい事が9割なんで。「面倒くさいなー」って言いつつ、泥臭くやっている人の方がカッコいいと思います。まぁ周りにあまりいい印象ではないので「面倒くさい」とか本当は言わないほうがいいですけど(笑)。

――プログラミングやシステム開発の面倒事って、例えばどういう事がありますか?

吉田 言ってしまえばすべてです(笑)。例えば電話番号をデータベースに格納する、みたいな時に、ハイフンも入れた方がいいのか?とか、国際コードとかいるのか?とか、そもそもカラム分けたほうがいいのか?とか。そういうことをひとつひとつ潰していく大変さはありますね。

――なるほど、そういう所を考えないと後でもっと面倒な事になるんですね。そのひと手間で、ユーザー側としてはすごく助かっています。続いて、ご自身の成長の為に日々行っている事があれば教えてください。

吉田 昔から、情報収集には気を使っていますね。最近はあまり流行っていないですが、RSSリーダーをいまだに使っています。ブログを1,000件ぐらい登録して、技術者のブログやはてなブックマークの「java」などのタグ検索を登録したりしています。かなり便利ですね。

――そうなんですね、はてなブックマークはタグもRSSに登録できるんですね!

吉田 そうですね、そうするとキーワードで結構情報が入ってくるので大体追えています。

――ありがとうございます、これは取り入れると有用な方は多そうですね。続いて、エンジニアとして「良い仕事したな!」と感じる瞬間があれば教えてください。

吉田 やはりきれいにコードを書けた時ですね。面倒なことは多いんですけど、その面倒さをコード上でうまくまとめられた時、かつ分かりやすい状態を作れた時はそう思いますね。自分の書いたコードでも1ヶ月経つと大体忘れちゃうんですけど、1ヶ月後に見直しても「分かりやすいなー」と思えたらいい仕事した感がありますね。

「Trust & Respect」ができる人と仕事をしたい

――SIerからキャリアチェンジをされる方も多いと思いますので、吉田さんがキャリアチェンジをされた際に必要だと思ったスキルやマインドをお伺いできますか?

吉田 SIerの仕事は、結構カッチリしていると思うんですね。SEが設計書を書き、プログラマーがガリガリコーディングする、みたいな。そういう感じの仕事に慣れている人よりは、自分の仕事を限定せず「問題解決に向けてなんでもやる」という気概を持つ人のほうが、マインドとしては合うと思います。

――なるほど、今吉田さん以外でSIerからキャリアチェンジをされている方はいらっしゃるんですか?

吉田 います。やはり泥臭く、問題解決に向けてなんでもやれる人、そういうことが苦じゃない人ですね。これまで持ってきたものだけではなく、新しいことに対して取り組んでいけるタイプだと思います。

――最後の質問になります。どんなエンジニアの方と働いていきたいですか?

吉田 そうですね、LINEには「Be Open」「Take Ownership」「Trust & Respect」というLINEのエンジニアが大事にすべき規範があります。

私はその中で特に「Trust & Respect」ができる人と仕事をしたいと思っています。技術力の上下は関係なく、同じ仕事をする人として信頼や尊敬をしあえる。そういうメンバーと一緒にやりたいなと思っています。

<了>

ライター:澤山大輔


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