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エンジニア、リモートワークを語り尽くす。(前編)−Forkwell 座談会

エンジニアの労働環境において、リモートワークは重要な要素を占めるようになりました。

Forkwell Portfolioに登録する方の中でも、「リモートワーク可」を希望するエンジニアは多くなっています。

通勤から解放され、時間的・体力的なロスが少なく、自由度が高いため身の回りの様々な用事を済ませることができる……リモートワークには、多くの利点があります。

一方で、テキストメインのコミュニケーションになることは、経験しないとわからない難しさもあるようです。

そこで今回はForkwell Pressを運営する株式会社groovesに勤務し、実際にリモートワークを体験している4名のエンジニアにお話を伺いました。

4名の自己紹介から

――まずは自己紹介からお願いできればと思います。

bary822 @bary822(以下bary)と言います。大阪の田舎の方に住んで、「クラウドエージェント」というアプリケーションの開発をしています。

一昨年くらいに引っ越しました。都会に合わなかったんですね。満員電車が辛かったですし、大きい犬を飼いたかったので「田舎に引っ越すしかない」と思って。

家で働く事が多いです。3カ月に一回大阪オフィスに行きますが、必要がない限り家にいます。

tbaba @tbaba (以下baba)と言います。この会社に入ったのが2010年4月なので、9年目です。

baba 会社にあるプロダクトは、開発の初期段階から関わっています。初めてリモートしたのは2011年の東日本大震災のとき、今は東京の端っこで仕事をしています。

勤務場所はだいたい自宅で、趣味はドラムとDJ、キャンプ。リモートが好きな理由は、満員電車に乗らなくていいから(笑)。

bary 一緒ですね、キャンプが好きなのも一緒です。(slackには)僕とbabaさんしかいない「#camp」っていうチャンネルがあります(笑)。

longicorn @longicornと申します。仕事は「クラウドエージェント」で、主にバックエンドのエンジニアをやっています。

longicorn 入社して1年くらいですね。しばらく解析部分、解析基盤を作っているチームを新設していたんですけど、今は内部事情で「クラウドエージェント」にジョインしている形です。

――もともと、どれくらいの頻度で出社されていたのですか? 

longicorn 毎日出社していました。途中から週1、2くらいになり、2018年12月からフルリモートになりました。

――ありがとうございます。最後に711fumiさんお願いします。

711fumi @711fumi (以下fumi)と言います。Forkwellのデザイナーで、もうすぐ入社4年ほどになります。

fumi 住所は会社から1時間くらいです。入社当時は毎日行って、途中からリモートワークができたので週一ぐらいから始めました。

だんだんルールが拡大して、今は基本的に申請すれば自由に使えるようになっています。オフィスに通うのはイヤではなかったのですが、内装工事の都合で完全にフルリモートになりました。

長時間座っても疲れない環境に、投資しました。

――作業環境のこだわりなどを教えてください。

bary こだわりは結構あって、割とお金もかけていますね。こんな感じです。

@bary822のこだわり

PCSystem 76 Gazelle(Linux)
ディスプレイiiyama XU2492HSU-B1 (23.8インチ) * 2
マウスSanwa Supply MA-ERGW10(ワイヤレスのエルゴノミクス型マウス)
キーボードFlico Majestouch(黒スイッチ)
セキュリティOSアップデートを毎日かけるくらい
椅子アーロンチェア
IKEAの天板をIKEAの脚に取り付けたもの(高さは綿密に計算済)
作業用BGMSpotifyで気分に合わせて聞いてます。
こだわりインテリアクローゼットに入り切らなくなったキャンプ道具たち

――かなり充実してますね。幾らくらいかかったんですか? 

bary 百万円行かない程度ですね。引っ越しのタイミングでそろえました。ノートPC用ディスプレイの他に2台、27インチと24インチがあります。二つともノングレア、あまり光らない表面のやつです。長時間見ていても目が疲れない経験があったので、こだわりました。

椅子はアーロンチェア。机自体は安いんですけど、高さを変えられる脚を4本買って、天板を買ってきて自分で塗装して、椅子で座った時に一番いい高さになるよう計算しました。

――綿密に計算されたんですね。

bary 長時間座っていても疲れないですよ。

longicorn お金かかってますね。

bary 一時期、貯金が何千円とかになっちゃいました。

fumi 攻めるなあ。

――最初にドーンと投資したってことですね。

bary そうです。キーボードもこだわりがあります。7、8年使っているメカニカルキーボードです。四角いキーの下にセンサーがあるんですが、そのセンサーが鳴らない「リニア」という種類です。

タッチは、少し固めですね。安いとフニャってなるので、押しごたえがあるものを選びました。秋葉原で一日中いろいろ触って、「これだ」と思うものを調達しました。

――歯ごたえがほしいと。

bary そうなんです、打鍵が強いので。浅いと疲れちゃうんですよね。割とみんな押し心地のあるキーボードを選んでる気がするんですけど、そんなことはないですか? 

baba 僕も結構深めですね。

fumi 僕はずっとキーボードにこだわりが無かったんですけど、最近キーボードの音が好きで。マックのキー配列が同じものが欲しくて、マックの配列と全く同じメカニカルキーボードを発注しました。

リモートの影響もあるかもしれないですね。会社にいるとあまり気にしてなかったんですが、家にいるとこだわりが出てくる気がします。

baba 自分で買ってくると上司から「(経費)申請してください」と言われるんですよね。

fumi すごい、そんな魅力的なお誘いが。

baba 僕は上司に言われました。けど「仕事辞めても使いたいんで、自分で買います」って。

――fumiさんはサブディスプレイを買われたそうですね?

fumi 新調しましたね、10万円のやつ。

bary おぉ、たっけぇ!

fumi 32インチの4K。ノートを閉じた状態で使える、使いやすいのがほしいなと思って。完全リモートになったタイミングで買いました。

bary デザイナーさんって、割と色彩とかこだわりがありますよね。

fumi そうなんです。他の人と見えてるものが違うと困るので、そこもある程度大丈夫そうなものを選んで買いました。

――longicornさんも買いました? 

longicorn 私はもともと買ってありますね。

@longicornのこだわり

PCMBP + Linux(リモワだとこちらメイン)
ディスプレイnanao EV2455(自宅)
マウスケンジントン 72327JPかこれとほぼ同じ物
キーボードHHKB Pro
セキュリティLinuxですし、まあさほどは。iptableを多少使ったり
椅子レビーノチェア
適当に昔買ったもの
作業用BGMいろいろ。youtubeとかamazon musicとか
こだわりインテリアなし

――nanao EV2455ですね。

longicorn そうそう。

――今回、リモートをやるに当たってもうちょっと居心地よいのに変えようとかは思わなかったんですか? 

longicorn 無かったですね、もともとディスプレイが2枚あって、一台がBTOのパソコンなんです。もう1台ノートPC持っていて、両方ともOSはLinuxです。片一方を一枚一枚使っていて、という状況です。

極論、動くのは目と指だけにしたい。

――babaさんの作業環境についても教えてください。

baba とりあえず、こうですね。

@tbabaのこだわり

PCMacBook Pro Retina 15′
ディスプレイThunderbolt Display
マウスPCのトラックパッドをそのまま利用
キーボードHappy Hacking Keyboard 2(墨)
セキュリティ常時ルーターレベルからPCレベルまでファイヤウォールやセキュリティソフトウェアを発動させ、アップデートは基本即座に取り込む
椅子知り合いにもらった座りごこちのいいやつ
知り合いにもらった頑丈っぽいやつ
作業用BGM特に無し
こだわりインテリア特に無し

baba 机は知り合いに譲ってもらったものです。めちゃくちゃ頑丈ですね。

bary babaさんの家は良いですよね、ログハウスっぽくて。コテージ感あります。

――babaさんの今いる部屋って、スタジオなんですか?(編集者注:babaさんの家にはバンドスタジオがあります)

baba 別の場所ですね。スタジオは良いんですけど、静かすぎて耳が痛くなる(笑)。

fumi 適度な雑音がある方が良いんですね。

baba 普段はあまり音楽とか聴かないんで。会社で音楽を聴いていたのは、会社だと声がうるさすぎるからでした。

bary あぁ、わかるー。

――弊社、それでもかなり静かな方だと思うんですけどね(笑)。

bary 電話がかかってくると、やっぱり。

baba そうですね、電話の音は煩わしいですね。

bary ヘッドホンを付けていると「集中しているんで後にしてもらっていいですか」と察してもらえるというか(笑)。あと、キーボードはちっちゃいやつですよね、800キーの。

baba 「申請してください」と怒られたやつですね。

bary これ、エンジニアで使っている人は多い気がします。

baba キー配列が標準ということもありますよね。音が結構好みで、シュコシュコって感じで。

fumi あれ、良い音ですよね。

baba 楽器ですもん、もはや(笑)

bary ちょっと小さめなんですよね。僕は小さすぎて合わなかったんですけど。

baba そういう人もいるよね。これ以外のキーボードの候補は、キネシスでした。

――最終的に購入の決め手になったのはどの辺りなんですか? 

baba 前に使っていたのを思い出したんですよ。同僚が前に持っていて。

bary 矢印キーとかdelキーは恋しくならないですか。あの辺、全部カットされているので。

longicorn delとかはシフトとか押したら行けるのかな? 

baba ファンクションキー押しながら使うと、delになったりします。

――打鍵の音が良いという話なんですけど、それ以外で使いやすい点はどのあたりですか? 

longicorn やっぱり配列だよね。現代で標準的なのを手に入れようと思ったら真っ先に名前が挙がる。

――手になじんでいるというか。

baba そうそう、当時のキーボード配列に従って設計されたので使いやすいですね。

bary 例えばテキストを書いていて、下にカーソルを移動させたいとき、エンジニアはマウスや矢印を使わないでJとかKとかのキーで移動するんですよね。

longicorn そうそう、vimはちょっとそういう変な奴で。

bary なるべくキーボードから手を動かしたくないので、この辺でカーソルも移動できるように、ソフトを入れて移動できるようにしています。キーボードの配列が標準と違ってくると、全部設計し直さないといけないので。

longicorn そうそう、それが一番やりにくい、Macは。

baba キーボードから手を離して、マウスまで行く時間が無駄なんですよ。なるべくマウスを使わないように、って設計する人は多いかもですね。極論、動くのは目と指だけにしたい。

――babaさん、仕事中はあぐらをかいているって言ってましたけど、椅子にこだわりは無いんですか? 

baba 机を使う時は、普通の椅子に座っていますね。貰い物だから何かはわからないです。クッション性が肌感覚に近くて、包み込まれる感じがします。とはいえ、「ちょっと体がこってきたな」と思ったらソファに移動したりします。

bary それ大事ですね。

baba あと、体は定期的に動かしています。

――なるほど、いかに肉体的精神的に負荷がかからないか、というのをこだわってらっしゃるんですね。

baba たまに、寝転がって作業する事もあります。

<後編へ続く>

ライター:澤山大輔