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人に好かれる広告を作る。 長尾俊&西村涼(株式会社ヒトクセ)〜Forkwell 採用成功インタビュー

「人に好かれるインターネット広告を作る」をテーマにリッチメディア広告、動画広告、ネイティブアドのサービスを手掛ける、株式会社ヒトクセ

取締役CTO・長尾俊さんと、事業が目指す方向性は「ユーザーに寄り添い、広告体験を最適化・最大化する」というもの。同社の試みと、そこに入社した西村涼さんの今後について伺いました。

気持ちのゴールデンタイムに広告配信を。

――本連載では、初登場となります。御社について教えていただけますでしょうか。

長尾 ありがとうございます。「人に好かれるインターネット広告を作る」という事業ビジョンを持った、約40人のテクノロジーベンチャーです。

業種としては、いわゆるアドテクノロジーと呼ばれる分野です。インターネット広告は結構邪魔というマイナスイメージが浸透してしまっているところがあるんですけど、弊社はそれを変革していこうとしています。

具体的には、「Smart Canvas(スマートキャンバス)」では、静止画の広告ではなく、アニメーションやインタラクティブ性を持たせるリッチ広告にすることで、より多くの情報をきれいに見せ、ユーザーの興味・関心をクリエイティブという方向性から高める動きをしています。

――事例としては、どのようなものがありますか?

長尾 例えば、「おでん」ですね。「おでん」はどれくらいの体感温度の時に食べたくなるのか、という調査も兼ねて環境連動配信を行ないました。その結果、体感温度が4~8℃の時に一番広告の効果が高まるということが分かりました。

このように、商材ごとに求められているタイミングを見極め、データに基づいて分析し、それに合わせた広告配信をしています。

最短5分~10分で差し替えられるように

――西村さんが入社されたのが2019年6月末で、まもなく4カ月になるんですね。ポジションとしては、どういうお仕事をされているんですか?

西村 ソフトウェアエンジニアとして採用頂き、今は動画・リッチメディア広告配信プラットフォーム「Smart Canvas」でクリエイティブを作る所を担当しています。

今はその中でも「Smart Picture」という、広告を大量生成する技術に力を入れています。例えば、全国規模のチェーン店の広告において、お店の名前を差し替えたり、地方によって広告を出し分けられるようなシステムを作っています。

――伺っていると、ポジションとしては主力に近い印象を受けます。

長尾 そうですね、業界の流れとしても「ダイナミック・クリエイティブ・オプティマイゼーション(DCO)」という、クリエイティブ自身が状況に合わせて自動的に最適なものに組み替わっていくという手法が広がってきています。

これまで、家電量販店やスーパー等の店舗型のビジネスのマーケティングは地域ごとに掲載する商品を変えてチラシを配るという手法を取っており、制作コストがかかる・効果計測ができない等の問題がありました。これに対し、位置情報データを用いてインターネット経由で最寄りの店舗のセール商品を広告できる「チラシのデジタル化」に取り組んでいまして、これにより、制作コストの圧縮と効果計測を同時に実現できるようになります。西村さんには、その基盤を整備してもらっているところです。

実際にデジタルチラシによって店舗来店率が1.8倍になるなど効果も良く引き合いが強くなっていて、管理画面の開放や生成数の増加などのご要望をいただいており、多岐に渡る開発をしてもらっています。

西村 はい、もっと効率化を図って、チラシを印刷するより速いスピードで一気に多店舗展開できるネットワーク広告用クリエイティブを作れるように頑張ります。

現状、チラシだと週の頭に企画し、週末にチラシを出すくらいのスピードで制作ができているんです。現状の弊社のサービスでは、数千クリエイティブを2〜3時間程度で制作完了できるのでチラシ制作よりははるかに早いのですが、並列化の基盤を構築しどんな数でも5 〜10 分程度で制作できるよう、最適化しています。

マーケティング職から、エンジニア職を目指したワケ

――西村さんのキャリアについて伺います、東北大工学部を2016年3月に卒業され、ちょびリッチさんに就職されたそうですね。

西村 そうです。「ちょびリッチ」というポイントサイトや広告代理業をしている会社で、マーケティング部に所属していました。最初はインバウンド営業として既存の取引先へ単価交渉やメディア内キャンペーンの提案をしていました。
途中からは新規会員の獲得として、マーケティング施策や問い合わせ対応をしたり、いろいろ経験しました。

――そんな中、エンジニアを目指そうと思われたきっかけはどこにあったんでしょうか?

西村 実は前職に入社する前、大学の工学部でプログラミングの授業は受けていたんです。そのときから「アルゴリズムを書くって楽しいな」という気持ちはありました。

その後、色々なご縁でエンジニア職ではなくマーケティング職になったものの、「いつかはエンジニアとしてキャリアアップしたい」と思っていたんです。

実は、前職内でのキャリアチェンジも考えましたが、社内にはエンジニアが一人しかいなかったんです。それもリモート。となると、開発というよりは保守運用がベースになって、言語のバージョンも古い状況でした。そのため、エンジニアとしての成長という部分で心配になり、よりエンジニアとしてのスキルを上げていける会社を探そう、と思った次第です。 

「ちょっと無理だろうな」という課題も、すんなりクリアしてくれた

――ヒトクセさんと接点を持たれたきっかけは、Forkwellだったんですね。

西村 そうですね。「エンジニア 転職」で調べて、押さえておくべき転職サイトみたいなのをとりあえず一通り探しながら転職活動をしていました。

Forkwellに登録してから、前職でも使用していた「Ruby on Rails」という軸で探したところ、いくつか興味がある会社のうち、ヒトクセだけが広告関連事業だったんです。前職と仕事的に関わりのある会社であり、広告でRailsエンジニアとなれば大規模なデータを扱うことになります。そこにも興味があって、カジュアル面談を申し込みました。

――長尾さんからみて、西村さんに会ってみようと思われた理由はどの辺りだったんですか?

長尾 エンジニアとしての経験が無い状況だったので、「ポテンシャル採用」だとは思いつつも、広告業界での経験があるところと、工学部で情報系をやっていたことで基盤は絶対にあるだろうと思い、会ってみることにしました。また、Railsなど技術面でマッチしていた点も良かったです。

――選考は何回くらいあるのですか?

長尾 面接は2回です。ただ、面接だけだとなかなか判断が難しいところもあって、課題を出させていただいたり、業務委託で3日間実際にチームメンバーと働いてもらったりしました。

その際、コードを綺麗に書けていましたし、チームメンバーとの相性も良さそうだったので内定を出しました。

――なるほど、短期間の業務委託契約を結んでカルチャーフィットを確認されたと。

長尾 そうです。すごく柔軟に対応いただいて感謝しています。

――西村さんは割と最初の頃から入社意欲が高かったのだと思うのですが、「この会社に入ろう」と思った決定的な瞬間はありましたか?

西村 業務委託とはいえ経験のない状態で入って、実際にリリースされている部分を実装させてもらったことですね。「いろいろ経験させてもらえそうだな」という期待がありましたし、入社前に社内の人たちとコミュニケーションが取れて、相性も良いなと思いました。

長尾 いきなりプロジェクトにご一緒させていただく形でしたけど、キャッチアップもすごく早いし、理解度も高い。「これはちょっと無理だろうな」と思って渡していた課題もすんなりやっていただけたので自分でPDCAを回して成長していける人材だなと思いました。

様々な事に関心を持って、自ら挑戦をしていける方を募集しています。

――西村さんは、入社して印象と違ったり戸惑った所はありますか?

西村 言語面ですね。自分はずっとRailsでサーバーサイド・フロントサイドと2種類書いていたんですけど、実際に業務に当たったら、サーバーサイドはRails、フロントはVue.jsで、2種類の言語を使っていました。

若干、概念理解の所でどういう書き方をするのかわからない中での業務委託でしたが、結果的にはすごく面白く、自分に合った技術を得られたのかなと思います。

――では最後に。こういう人と一緒に働きたい、というイメージがあれば教えてください。

長尾 いろいろな事に関心を持って、自ら挑戦をしていける人たちとやっていきたいですね。

ベンチャーなので、何か決まった作業があって、それをやっていけばいいというモノではないんです。みんなで「もっとこうしていった方が良い」と改善提案していき、みんなでプロダクトを良くしていけるような人と働きたいです。 

<了>

ライター:澤山大輔


株式会社ヒトクセでは、エンジニアを募集しています。