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Pythonエンジニアがリモートワークで働くために必要な基礎知識

Pythonを武器にリモートワークで働くためには

安定した企業に勤めていても、毎日通勤で満員電車に揺られ、常に上司の管理下に置かれ、少なからずストレスを感じているエンジニアの方もいるかもしれません。Pythonを武器に週の数日でもリモートワークで勤務できたら、働きやすさも変わってくるのではないでしょうか。今回は悩めるPythonエンジニアのために、リモートワークの市場や報酬相場、案件の獲得方法について解説します。

Pythonのリモートワークの需要

リモートワークでPythonの案件をするために、まず市場を把握しましょう。Pythonは、ディープラーニングやAI(人工知能)などの分野で世界中のエンジニアから支持を得ています。Pythonは、リモートワークの案件でどの程度の需要があるのでしょうか。

リモートワークができない案件について

セキュリティ・開発環境の制約といった理由でリモートワークが認められにくいのは、「客先常駐型」の案件です。情報の取り扱いに注意しなければならないことから、クライアントもデータを簡単に渡せないため、主な作業を客先常駐で行うこととなります。

一方で「自社開発型」の案件は、条件次第でリモートワークが可能です。ただ、大人数の案件はマネジメントの観点で、リモートワークが認められない場合もあります。数人~10人といった少人数の案件で、リモートワークが可能かどうか相談してみましょう。

就業している会社でリモート勤務が増えてくる

政府の推進する「働き方改革」を通して、多様な働き方の支援を積極的に行う方針が発表されました。施策の一つとして在宅勤務(テレワーク)を推進しています。政策の影響もあってか、リモートワークを取り入れる企業が増えています。 

【HR総研】『多様な働き方』実施状況に関する調査」(2018年)によると、リモートワークを導入している企業は25%に上っています。リモートワークの対象条件では、「全社員対象」(32%)、「企画職、エンジニアなど内勤中心である」(14%)といった結果になっています。

こういった社会的背景から、今後もリモートワークをする機会は増えていくと考えられます。もし、現在の職場でリモートワークが困難であれば、理解ある職場に移ってもいいでしょう。

職場を変える際には、リモートワークの条件交渉を必要とします。「週2日はリモートワークを希望する」など、条件を提示して交渉しましょう。

今後増えてくることもある

Pythonの案件は、今後増えていく可能性もあります。レバテックキャリアの「プログラミング言語別求人ランキング【2019年6月発表】」によると、新規求人案件割合でPythonの順位は11位ですが、昨年対比ではJavaに次いで2位という結果となりました。

また、Pythonの案件は、業務用ツールからWebアプリケーション、AI(人工知能)、機械学習など幅広く、Pythonを採用する企業も増えてきています。たとえば、みずほ情報総研株式会社の「IT人材需給に関する調査」によると、AI人材の供給数は2018年から2030年にかけて、12倍増加すると考えられています。AI開発の人気言語は、Pythonです。AI人材の増加と、Python案件の増加は比例関係にあると言えるでしょう。

リモートワークでのPythonエンジニアの報酬相場

リモートワーク案件を受けるために、一番気になる点はその報酬相場。Pythonエンジニアの報酬相場について解説します。

経験が浅い人は1ヶ月25万円前後

Pythonの報酬相場は、経験年数に比例して伸びていきます。経験年数に対して、あまりにも相場報酬の少ないようでしたら、案件を紹介してくれるエージェントの変更、単価交渉などを検討してみましょう

スキルがあれば月収100万円になることも

Pythonの募集案件に対して、経験豊富なPythonのエンジニア数は少なく、市場でのニーズは高いです。携わる業務の種類によっても、報酬相場は変化します。たとえば、Webアプリの開発より、機械学習や自然言語処理系技術を活用する業務の方が、希少性が高く、報酬相場も高まります。実力が伴えば、月収100万円以上になることも。 

ちなみに、契約期間によっても報酬額は変化します。一般的には3ヵ月ごとの契約更新が目安です。スキルレベルや案件の期間、報酬などの希望を踏まえ、適切な報酬の案件を選びましょう。

Pythonエンジニアがリモートワークの案件を獲得するために必要なスキル

希望の案件を獲得するためにプログラミングのスキルは重要です。Pythonエンジニアに求められるスキルについて解説します。

コミュニケーション能力

コミュニケーション無しに案件を進めることは困難です。ディレクターやPM、デザイナー、各エンジニアで意見や要望を出し合いながら、クライアントのニーズに沿ったシステムを開発していくからです。クライアントとの打ち合わせから基本設計、詳細設計、テスト、運用といった工程を経て、システムは完成します。開発の流れに応じた適切なコミュニケーションが求められますし、システムの複雑性、プロジェクトの規模によって、コミュニケーションの質や量も変わってきます。

リモートワークでコミュニケーションを取る場合は、チャットやメール、電話、ビデオ通話といった手段が主になります。特にチャットやメールによる文章でのコミュニケーションにおいては、コミュニケーションの齟齬を生まないよう、適切な文章表現を心がけましょう。

分析能力

Pythonは、データ分析で多用される言語です。人の行動、売上、天気、音声、テキスト、画像といったさまざまな領域で活用されています。Pythonを使ってデータ分析を適切に行う能力があるとPython案件の依頼を受けやすいです。

具体的には、以下の分析手法が用いられます。

アソシエーション分析:マーケティングにおける代表的な分析手法。膨大なデータベースから、パターンや関連性を抽出するマシーンラーニングモデルを用いられます。

バスケット分析:お店のカゴ(バスケット)に、商品の組み合わせを見つける分析手法です。売上の高い商品の同じ棚に、組み合わせされやすい商品を並べることで、さらなる売上の向上につながります。

クロス集計分析:市場調査・世論調査といったアンケートで用いられる手法。表やグラフでビジュアル化できるため、傾向や特徴を把握しやすいです。主に「カテゴリー 対 カテゴリー」、「カテゴリー 対 数量」、「数量 対 数量」といった種類があります。

決定木集計分析:分析対象をツリー上に分岐させ、2つの集団に枝分けします。分けられた集団をさらに2つの集団に分けることを繰り返します。たとえば、お店の購入者100名をまず「1週間以内の来店回数2回以上(70名)」と「2回未満(30名)」に分け、70名を「男性(40名)」と「女性(30名)」に分ける、といった具合で繰り返します。

自己管理能力

リモートワークは、オンライン上のコミュニケーションを除けば、基本的に一人で仕事を進めることとなります。仕事を効率的に進めるために、自己管理能力は欠かせません。

つい起きるのが遅くなったり、仕事と関係のないSNSをつついたりと、集中を妨げる要因はたくさんあります。そういった環境で集中が途切れないよう自己管理していきましょう。厳しいことを言えば、自己管理のできないエンジニアはリモートワークに向いていないということです

気合や根性で仕事効率をアップさせるのではなく、効率アップにつながる環境、生活習慣を作っていくことが重要です。

Pythonのエンジニアがリモートワークをする際の注意点

企業に勤めながら、リモートワークをする際の注意点を解説します。

フリーランス以外のリモートワークは収入アップに繋がりにくい

企業に属しているリモートワークのエンジニアは、企業から雇用されているため、基本的に毎月決まった給与を得られます。フリーランスであれば、収入は不安定にもなるでしょう。

一方で、フリーランスに比べると収入は伸びにくいです。フリーランスは依頼される案件次第でどんどん収入を伸ばせますが、企業勤めのリモートワーカーは、会社の給与体系に基づいて収入を伸ばすことになります。

リモートワークの設備の導入が必要

リモートワーカーは、満員電車にぎゅうぎゅう詰めにされて通勤せずに済みます。しかし、パソコン1台を持ち帰るだけで、リモートワークをすぐさま始められるわけではありません。自宅で仕事のできる環境を整えていきましょう。たとえば、セキュリティ対策、仕事部屋の確保などもそのひとつです。

特に仕事部屋は、リビングやダイニングとは別に集中できる書斎などを確保した方が集中しやすいです。こういった環境や設備を整えて、ようやくリモートワークを始められます。

Pythonのリモートワーク案件を探す方法

実際にリモートワーク案件を探す方法を解説します。

リモートワーク支援サービス

働き方改革といった社会の動向から、一部ではありますが、リモートワークを導入する企業も増えています。リモートワークの求人や案件を扱うリモートワーク支援サービスがいくつも登場しているため、それらを上手く活用してみましょう。

クラウドソーシングサービスで探す

クラウドソーシングサービスは、インターネット経由で案件を受注できるプラットフォームです。案件を依頼したい企業と、案件を受けたい個人をマッチングする役割を果たしています。これまでに身につけたスキルや実績といった情報を積極的にアピールしましょう。魅力的なプロフィールを見た企業からスカウトされることもあるでしょう。

ただし、クラウドソーシングサービスを経由して受注した場合、基本的に報酬額から手数料を差し引かれます。手数料の設定金額は、各社で異なります。

代表的なクラウドソーシングサービスを提供する会社は、下記の通りです。

クラウドワークス

国内最大級のクラウドソーシングサービスです。スタートアップから大手企業まで、多種多様な企業の案件を掲載しています。クラウドワークスの案件では、AI(人工知能)開発に用いられるPythonの人気は高いようです。

ランサーズ

クラウドワークス同様、国内最大級のクラウドソーシングサービスです。依頼数や依頼総額、運営実績で利用満足度No.1を誇っています。言語や開発環境といった幅広いジャンルで5,000件以上のエンジニア向け案件を有しています。

ココナラ

自分の知識やスキルを売買できるインターネット上のフリーマーケットです。プロフィール撮影や文章作成、キャリア相談など、自由度の高い商品・サービスを販売できます。価格設定は、1件500円~50,000円まで。エンジニアの提供するサービスは、言語や開発の相談を受けつけているものが多いです。相談から始まって、大型プロジェクトの依頼へとつながる可能性もあります。

エージェントサービスの利用

エージェントサービスでは、専任のエージェントが希望条件に合う案件を探してきてくれます。その他にも面談対策や条件交渉などを行ってくれることもあります。いくつかのエージェント会社に登録し、複数の案件から選ぶことも可能です。エージェントを介することで、条件の交渉やトラブルの対処もしやすいです。 

Pythonを活かしてリモートワークをするならスキルが必要

Pythonエンジニアのリモートワークの市場や報酬相場、案件の獲得方法について解説してきました。Pythonエンジニアは企業に勤めるのではなく、リモートワークという働き方もあります。さまざまな能力を身につけ、リモートでストレスフリーに働きましょう。