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エンジニア向け!面接時に失敗しない「転職理由」の答え方

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エンジニア業界は職場環境や給与面の不満、自身のスキルアップなどの理由から転職が多いと言われています。転職する際の採用面接では、これまでの経験や今後の展望に一貫性を持ってアピールすることが求められます。

この記事ではエンジニアの転職理由と面接時に失敗しない転職理由の答え方を紹介します。良い例と悪い例の対比から、それぞれ参考となるポイントを学習しましょう。転職準備を進めている方は、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアが転職する5つの理由

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Tech総研のエンジニア400人アンケートによると、転職理由として給与面の不満、スキルアップ、人間関係が上位にあげられています。

エンジニア業界は特に、企業規模や会社風土によって合う・合わないの差が大きく、就職はしてみたものの、環境が合わなかったり、やりたい仕事ができなかったりという不満を持ちやすい傾向にあります。

転職理由として多くを占める5つの理由について、もう少し詳しく紹介していきましょう。

1. 業務内容に応じた給与が支給されない

給与面の不満は、キャリアを積んでいる30代以降に多くみられる理由としてあげられます。

業務内容が増え責任も増えるのに、給与が安すぎると感じて転職をする人が多い傾向です。日本全体の平均年収と比べ、技術職のエンジニア業界の平均年収は高いとされている分、エンジニア業界の平均年収と自身の年収を比べて、自身の年収が低いと感じるケースがあります。

2. 勤務時間や日数に不満がある

エンジニアは残業の多い職種でもあります。専門性が高い業種なのでエンジニア以外が業務を行えない場合も多く、会社として年中無休の対応をしている場合、エンジニアの残業時間がどんどん増えてしまうこともあります。

給与がいくら良くても、勤務時間があまりに長すぎるなどワークライフバランスを保てない場合、転職する人は多い傾向です。求人に表示されている想定年収を見ると、残業代が年収額を大きく引き上げる要素になっていた、というケースも多々あります。

3. 自分のやりたい業務が行えない

システムエンジニアとして対応する業務はさまざまです。その中で、自分のやりたい仕事ができないことに不満を持ち、転職するケースも多くあります。

自分のやりたい仕事ができずにモチベーションが上がらない、ひいては思い描くスキルアップができないかもしれないという不満から、仕事を続けることが困難になります。

上司や人事担当者に相談して、社内異動などが叶えば解決できることもありますが、難しい場合は転職という手段を考えるのも一つです。

4. スキルアップが見込めない

技術職であるエンジニアにとって、自身のスキルを磨き、経験を積み重ねることは特に重要になります。

自分の価値を高めていきたいという人が多い中、「今の会社ではスキルアップが見込めない」と感じて転職を考えるケースは数多くあります。

5. 仕事場の人間関係が悪い

どのような業種でも、仕事をする上での人間関係構築は重要な要素です。
特にエンジニアは仕事柄からチームでの作業が多く閉鎖的な場合が多いです。

進捗がうまくいかないと、スケジュールが遅延して関わるメンバーの納期にも関わります。そうなることでイライラして衝突もあり人間関係が悪くなることもあります。

転職理由を答える際の3つのポイント

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ここでは、面接時に転職理由を適切に伝えるために押さえておきたい3つのポイントについて紹介していきます。重要なのは、必ずしも「実際の転職理由」をすべて正直に説明しなければならないわけではないことです。

転職理由はあくまでも「どうして今の会社を辞めるのか」だけでなく、「どうしてその企業に入りたいのか」を伝えることを忘れないようにしましょう。

1. なぜ企業が転職理由を質問するのか理解する

面接官が転職理由を聞くのは、その人の価値観や志向性を見るためです。転職理由では、仕事で何に重きを置いていて、どんなことを目指したいと感じるのか、逆に、あまり重視していないことは何かが伝わるようにしましょう。

2. 転職理由と志望動機は一貫した流れで答える

転職理由と志望動機については、説明に一貫性を持たせることが大切です。転職理由として「前職で実現できなかったこと」、志望動機で「転職先でそれを叶えられると考えた理由」を伝えましょう。

ストーリー性のある説明をすることにより自身の現状と希望が伝わりやすくなり、面接官にも納得感を持ってもらうことができます。

3. 不満だけではなく改善に向けての行動についても答える

退職の理由になった原因に対して、改善に向けてどのような行動をしたというエピソードがあると印象が良いです。

転職理由がネガティブなものであり、その原因(課題)を解決できなかったケースについて、課題に対して改善するための行動を自主的に取ったか、ということそのものが、重要なポイントとなります。

2つのNGな転職理由

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ここからは転職理由として不適切な内容について紹介していきます。NGな理由を理解しておくことで、面接官にマイナスな印象を残さないとともに、自身がどのように働きたいかを適切に伝えられるようになりましょう。

1. ネガティブな理由

ネガティブな転職理由は面接官にマイナスなイメージを与えます。また、伝えられた転職理由がネガティブな場合「退職理由」しか話せていない可能性があります。

人間関係が苦手や仕事についていけない、いまの給与では将来に不安があるなどのネガティブな説明だけだと転職理由として納得してもらえず失敗する可能性があります。そうならないようにポジティブになるよう説明方法を工夫しましょう。

また、転職してやりたいことを明確にするとともに、なぜその会社を志望するのか動機を伝えましょう。自分にはどのような能力があり、なにをしたいのか明確に面接官に伝えることが必要です。

2. 漠然とした転職理由

やりたいことは漠然としたものではなく、はっきりとしたビジョンを持つことが大切です。

例えば「ITコンサルタントに転身したい」という場合は、ITコンサルタントになって具体的にどんな仕事をしたいのか、他の職種ではなぜ叶わないのかなどより深く考えておくことが大切です。

転職理由のOK回答例

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ここでは転職理由の説明として好ましい回答例を紹介していきます。これらを参考に、自身の転職理由を見直し磨き上げていきましょう。

労働時間の長さから転職を考えた場合のOK回答例

前職では●日間の連続勤務が常態化しており、労働時間が長く体力的に限界だった。エンジニアの仕事そのものは好きなので、経験やスキルを活かし同様のサービス開発に携われる企業へ転職したいと考えた。

前職の労働時間が長いからやめたいということだけを伝えるのではなく、自身のやる気をアピールし、新しい職場で頑張りたいということを伝えています。

現状をきちんと伝えて、自信のやる気や希望する理由を合わせて伝えましょう。

給与面の低さから転職を考えた場合のOK回答例

前職では月収20万円と給与水準が低いだけではなく、その後の昇給・昇格は見込めないので、評価制度のしっかりした会社に転職を考えた。ここでは、自身のスキルをきちんと評価してくれると考え転職したいと考えた。

給料が低いという愚痴ではなく、適切な評価を受けたいという前向きな動機にすると良いでしょう。将来性も考え志望したということも伝えましょう。

ストーリーを意識して転職理由を考えると面接官も納得しやすいです。

転職理由のNG回答例を紹介

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ここでは転職理由として不適切な回答例を紹介していきます。避けるべき回答例を理解することで、本来何を伝えるべきかを見つめ直し、転職理由をブラッシュアップしていきましょう。

感情を理由にしたNG回答例

職場での上司との相性が良くない。上司はミスをすると、小さなことでもみんなの前で大きな声で怒鳴り、仕事を細かく監視される。

転職の理由に人間関係を主に置いてしまうと、面接官は「うちの会社でも同じことが起きるかもしれない」と不安を抱いてしまいます。

どの職場でも合う人と合わない人は必ずいるため、人の好き嫌いを退職理由として取り立てて説明するのは良くありません。

伝え方に工夫をし「より裁量を持った仕事ができる職場で能力を磨きたい」など前向きな表現に置き換えるとともに、感情的すぎる表現は避けましょう。

前職の愚痴や不満が理由のNG回答例

残業が多く、プライベートを充実させることができない。また仕事も忙しいだけで面白みがなく、飽きてしまった。

前職に対する愚痴が多くなると、面接官の心象を損なうだけでなく、「他責思考の人」と思われる可能性があります。

現状の不満はあくまで「転職を考えるきっかけ」ととらえ、ここから掘り下げて転職理由を考えていく必要があります。

現状の不満を受けて転職を考える思考から脱却し、より良い環境で自分はなにで貢献できるのかを意識して、転職理由を考えてみましょう。

転職理由を自己PRの武器にしよう

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転職理由は「あなたがなぜ転職するに至ったか」の経緯を伝えるだけでなく、「転職後にどのような働き方をしたいのか」を伝えるものです。

面接官に対して、客観的な事実を交えながら、ストーリー性をもって自身の能力をPRすることが大切です。

転職に至る経緯は人それぞれですが、ネガティブな退職理由に引きずられて、面接官に悪い印象を与えないようポジティブな回答を心がけて面接を乗り切りましょう。

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フォークウェルプレス編集部

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本サイト掲載の全て記事は、フォークウェル編集部が監修しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程をチェックしています。

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