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Pythonのエンジニアは在宅でも仕事があるの?

Pythonのエンジニアが在宅で仕事をしたいなら

シンプルなコードでありながら信頼性も高い、AI(人工知能)といった最新の領域にも強い言語であるPython。Pythonエンジニアとして企業で経験を積んできた方が、結婚や出産、育児といったライフイベントに応じて在宅でお仕事をすることはできるのでしょうか。今回は、Pythonの在宅案件の特徴やマーケット、獲得方法などを解説します。

Pythonエンジニアの在宅業務の特徴

Pythonエンジニアとして在宅で働くために、まず業務の特徴を押さえておきましょう。なぜなら言語の特性により、案件の進め方やチームマネジメントも異なるためです。

フリーランスなど様々な雇用形態を選べる

在宅の仕事に対して、「フリーランスだけができる働き方」というイメージをお持ちかもしれません。しかし、フリーランスに限らず、企業勤めであっても在宅で働ける環境が整いつつあります。その背景にあるのは、国の政策です。

政府の掲げる「一億総活躍社会」の実現に向けて、「働き方改革」の推進に取り組んでいます。結婚や出産、育児というライフステージに応じて、働き方を柔軟に変化させたい女性のエンジニアもいるはずです。政府は、そんな女性にも活躍してもらうため、「働き方改革」の一環として在宅勤務(テレワーク)を推進しています。

また、実際に在宅勤務を導入する企業も増えています。2018年の「【HR総研】『多様な働き方』実施状況に関する調査」によると、在宅勤務(テレワーク)の導入率は25%に上り、「子育てをしながら業務に関われる」「復帰意欲の旺盛な女性の増加」といったメリットを企業側も享受しています。

働き方の多様性に理解のある職場なら、在宅勤務を現在行っていなくとも、会社との交渉・条件次第で導入に至る可能性もあるでしょう。

Pythonは全体の案件の中では少ない

もし、今務めている職場で在宅勤務が難しければ、受け皿のある職場に移るのも手段の一つです。そうなると気になるのは市場の求人数ですが、残念ながらPythonの求人案件は少ないのが現状です。

求人数を増やすために勤務条件の譲歩が必要です。たとえば、「基本的には在宅で、週1日は出社する」や「ビデオ通話でMTGに参加する」といった形で条件を緩められれば、案件の裾野を広げて、アプローチできる案件も増えていくはずです。しかし、希望の条件に固執してしまうと、案件の獲得は難しいかもしれません。もし条件交渉するなら、クライアントとの信頼関係の構築が重要になるでしょう。

チームを組んで行う作業が多い

Pythonの求人案件が少ない理由として、Pythonを使用する開発案件はチームを組んで進める作業が多いためです。なぜなら、事前に仕様が100%決められているケースは少なく、アジャイル開発の場合が多いためです。ディレクターやプロジェクトマネージャー、デザイナーが各エンジニアとコミュニケーションを取りながら、チームで仕様を固めてくことになるでしょう。

また、「客先常駐型」の案件は、セキュリティーや契約の観点から在宅を認められにくいです。特にセキュリティーの面で、個人情報の漏洩は社会問題にもなっています。一方で「自社開発型」の案件は、条件次第で在宅勤務ができるかもしれません。基本的に大人数の案件はマネジメントの観点から、在宅勤務を好まれません。数人~10人程の少人数の案件であれば、在宅を認められるかもしれません。

Pythonエンジニアが有利に在宅案件を獲得するためには

母数の少ないPythonの案件を獲得するためには、スキルや実績を積極的にアピールする必要があります。Pythonの在宅案件を好条件で獲得するための4つのポイントについて解説します。

ブログやSNSで自己PRをする

まず、自己PRから始めましょう。個人が自己PRするために、ブログやSNSは最適の手段です。本人に代わって、24時間365日、世界中に無料でPRしてくれます。ブログやSNSで自分のスキルや実績をまとめたポートフォリオを発信しましょう。Pythonの案件獲得を目指すなら、Pythonのスキル・実績を中心にアピールすると効果的です。エンジニアを探している企業の担当者の目に留まれば、直接連絡をもらえるかもしれません。

注意点は、人の目に触れる機会を増やす工夫をすることです。いくら素晴らしいスキル・実績を書いたブログやSNSでも、人に見られなければ自己PRの意味がありません。一からサイトを立ち上げるより、SEO対策をある程度なされているブログのプラットフォームを活用するほうがいいでしょう。長期的な視点から、骨太の受注ツールとしてブログを活用したいなら、SEO対策をしたブログを立ち上げてみてください。

ブログに掲載する記事は、エンジニアや言語といった自分の専門分野に関する内容にしましょう。経験に基づく記事は、説得力を持つため、実務経験からの学びや仕事のノウハウなど、役立つ記事を発信していきましょう。個人で発信しているエンジニアのブログやSNSを参考にしてみてください。

実際にアプリを開発する

自己PRで「アプリ開発の実務経験がない」といった弱点をお持ちの方もいるかもしれません。クライアントは、アプリ開発の経験の無いエンジニアへの依頼はしないでしょう。もしアプリ開発の経験がない場合は、思い切ってアプリ開発をやってみてください。日常生活や仕事で、「あったらいいな」と思う簡単なアプリでも構いません。実際にアプリを開発して、インターネット上に公開すると、アプリの収益と案件の獲得で一石二鳥を狙えるかもしれません。

Python以外の基礎スキルを身につける

スキルがPythonに限定されていると、案件で依頼できる範囲も限られてしまいます。Python以外の基礎スキルを身につけておきましょう。最低限身につけておきたいスキルは、下記の3つです。

最低限身につけておきたいスキル
HTMLCSSJavaScript

この3つの基礎力を持っていたら、Webサイトの作成から公開までの業務を一人で行えます。

HTMLは、Webサイトの制作に欠かせません。サイト上の文字や画像、文章を構成するための言語で、家の骨組みに当たる言語です。世界中ほとんどのWebサイトで使用されています。

CSSは、Webサイトの装飾を担います。文字のサイズや色、配置、背景を設定できる言語です。昨今ではWebサイトだけでなく、スマホ表示用のレイアウトを構成する上でも重要な言語です。

JavaScriptは、Webサイトに動きをもたらします。たとえば、スライド式の画像変更や背景の変化など。サーバーとの通信が不要で、送受信の時間を省くことでUXを高めることができる言語です。

こういった基礎スキルとPythonとのかけ算で、人材としての市場ニーズは高まっていくでしょう。

言語以外に必要な能力を身につける

言語に限らず、在宅で仕事をするために必要な能力を解説します。

・コミュニケーション能力

在宅で仕事をする場合、プロジェクトチームでのコミュニケーションは、基本的にメールやチャット、通話などで行います。フェイストゥフェイスでのコミュニケーションは取りにくいでしょう。そのため、手段に合ったコミュニケーションを適切に取る必要があります。メールやチャットでは過不足なく情報を文章表現すること、通話では前提条件を正しく伝えることなどです。

・ビジネスマナー

コミュニケーション能力にも通じますが、ビジネスマナーは必ず押さえておきましょう。案件によっては、メールやチャットのやり取りだけで、お互いの顔を見ずにプロジェクトを進めることもあります。お互いの顔が見えなくとも、信頼関係を築くことが大切です。信頼関係を築ければ、次の案件につながるかもしれません。相手を尊重し、期限や約束を守り、誠実に対応していくといった基本的なビジネスマナーを心がけましょう。

・自己管理能力

在宅ワークは、チームメンバーに見られることなく、自分の裁量で仕事を進められます。家事や育児で仕事を妨げられても、タスクの期限を守らなければなりません。期限通りに終えられるために、自分の時間やモチベーションを管理する力を求められます。自宅には多くの誘惑が潜んでいるため、仕事に集中できる環境やマインドを整えましょう。

Pythonの在宅案件の具体例

Pythonでは、どういった種類の案件を依頼されるのでしょうか。Pythonの特長は、言語として仕様の分かりやすさ、コンパイル不要の動的スクリプト言語、標準ライブラリ・外部パッケージの充実、オープンソースなどです。また、Pythonの得意な分野は、Webシステムの構築や3Dグラフィックス、IoTデバイスの操作などですが他にもあります。在宅案件でも受注しやすい具体例をいくつかご紹介します。

APIによるデータ管理

データ管理システムにおいてもPythonを使った開発をすることがあります。

APIを使ったデータ管理は、新たなサービスの開発やデータの二次利用に活用できます。APIの機能を使えば、プログラムをゼロから構築する必要がなく、開発を効率化できます。無料で利用できるため、費用・時間のコストも削減できます。

具体的な案件では、「クレジットカード決済中継システムの開発」、「航空気象系サービス関連開発」、「セキュリティーIoTプラットフォーム開発」などがあります。

アプリ開発

Pythonは、アプリ開発におけるサーバサイドの言語です。Pythonは、機械学習やブロックチェーンといった最新技術の開発が進んでいます。こういった既存のライブラリを使ってアプリ開発に活かせるのがPythonでアプリ開発をするメリットとも言えます。ちなみに、Pythonで開発されたWebアプリの実例を挙げると、YouTubeやEvernoteなどがあります。

具体的には、「モバイルアプリの関連システム構築」や「HEMSアプリの開発」、「アップロードファイルWeb管理アプリ」、「チャットボットアプリの開発」といった案件が募集されています。

分析ツールの開発

データ分析の分野で、Pythonは一種のスタンダートとして扱われています。実際に、世界中のデータ分析エンジニアがPythonを利用しています。データ分析を専門とする「データサイエンティスト」としての仕事も注目されています。

データ分析は、基本的に「課題の設定」に始まり、「データ収集」、「データの前処理」、「データの可視化」といった流れになります。Pythonは、数値やテキスト、画像、音声といったデータを分析可能な形式に加工し、統計処理や機械学習による予測を行っています。

Pythonの在宅案件を探すための方法

ブログやSNSを使った自己PRの方法についてお伝えしましたが、それ以外にもPythonの在宅案件の獲得方法はさまざまです。その方法をいくつか解説します。

人脈を利用して獲得する

以前から信頼関係を築けている友人、知人を通して案件を獲得する方法です。SNSで繋がっているなら、投稿で継続的にアピールするだけでも効果があります。ただ、これまでの人脈で、Pythonの案件を依頼できる立場にある方は少ないかもしれません。そこで、新たに人脈を増やすために、名刺交換会に参加してもいいでしょう。

関係を築けている方と仕事をできるため、コミュニケーションを取りやすいかもしれませんが、注意も必要です。仲介会社を介さずに案件を受けるため、トラブルの際には対処に苦労するかもしれません。最悪、友情に亀裂が入ってしまう恐れもあります。ビジネスとプライベートの一線を引きたいなら、無理に人脈を活用しなくてもいいでしょう。

クラウドソーシングの利用

クラウドソーシングとは、インターネット上で企業から案件を受けられるプラットフォームです。プラットフォームとなる企業が、案件を依頼したい企業と、受注したい個人とを結びつける役割を果たしています。専用のサイトにアクセスして、自分のスキルや実績といった情報を登録するだけで、企業から案件を受けられます。ただし、クラウドソーシングサービスを経由して受注した場合、基本的に報酬額から手数料を差し引かれます。手数料の設定金額は、各社で異なります。

大手クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」には、現在5,000件ほどのプログラミング募集案件があります。報酬5~20万円のスポット案件が多く、常駐案件はありません。スタートアップから大手企業まで、多様なクライアントを獲得できます。こういったクラウドソーシングサービスを活用してみましょう。

ココナラの利用

ココナラは、知識やスキル、経験を売り買いできるインターネット上のフリーマーケットです。似顔絵から恋愛相談、占い、プロフィール撮影まで、幅広いジャンルの商品・サービスを取引できます。実績につながりにくいかもしれませんが、非公開・匿名で利用が可能です。 

価格設定は、1件500円~50,000円まで自由に設定できます。上限を設けられていることから、比較的安価な案件の依頼となるようです。プログラミングや開発の相談を受けつけているエンジニアも多く、相談から大型案件につながる可能性もあるかもしれません。

ランサーズの利用

クラウドワークスに並んで、クラウドソーシングサービスで有名な企業が「ランサーズ」です。クラウドワークス同様に取り扱っている案件の数も多いです。主要言語を取り扱い、Webフロントやアプリ開発といった開発環境・職能もさまざまです。Pythonのエンジニアとして登録しておけば、案件への応募や企業からの連絡を受けやすいです。

クラウドソーシングサービスを利用しているとトラブルにも見舞われます。たとえば、無理難題をぶつけてくるクライアントの仕事を受ける、あいまいな契約の条件・定義で起こった誤解によるトラブルに遭う、などです。安易に仕事を受けるのではなく、事前にクライアント情報や契約内容を細部まで読み込み、適切な判断をしましょう。

エージェントに登録する

人脈やクラウドソーシングサービスの活用は、自分で案件を探すこととなり、負担も大きいでしょう。そこで、おすすめなのがエージェント会社です。SES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる業界です。専任のエージェントが、自分の希望条件に合う案件を探してくれるだけでなく、基本的に無料でサポートを受けられます。複数のエージェント会社に登録して、提示された中から最適な案件を選ぶこともできます。また、エージェント会社に仲介してもらうことで、トラブルの対処もしやすいです。

おすすめなエージェント会社のひとつが「Forkwell Agent」です。ITエンジニアのキャリア支援を行っています。同ブランドの転職メディアサイト「Forkwell Jobs」と連携し、インターネット上で公開できない非公開ポジションへの紹介も行っています。過去の入社実績では、「クラウドワークス」や「DeNA」、「BIZREACH」などの有名企業もあります。応募は多くとも7社程度で、面接の入念な準備、指導を行います。その他、メール・電話でのしつこい勧誘、登録情報の横流しといったエンジニアの嫌がる行為はしないと明言しています。

Python案件はエージェントに登録して探してみよう

Pythonの在宅案件の特徴やマーケット、獲得方法などを解説しました。Pythonの在宅案件はまだまだ少なく、自力でSNSや人脈、クラウドソーシングサービスを活用して希望の案件を受注するには骨が折れてしまいます。そこで、エージェント会社に登録して、自分にピッタリの在宅案件を紹介してもらいましょう。家事や育児の合間に収入を得られ、後々のキャリア復帰にも役立ててください。