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Groovesエンジニアのリモート事情「非同期文化の秘密」

Groovesエンジニアのリモート事情「非同期文化の秘密」

Forkwell が運用する Forkwell Jobs では、エンジニアの質問に企業が一斉に答える「教えて、企業(ナカ)の人!質問箱」というコーナーがあります。今回はとくに人気の質問を3つピックアップし、株式会社Groovesのエンジニアマネージャー2名にぶつけてみました。さらにコロナ以前からリモートワークを実践し、非同期文化が進んでいる Grooves の本音を聞き出します。

本インタビューの全容はこちらのポッドキャストから

baryさん(株式会社Grooves)

Workshift platform事業部クラウド推進室マネージャー。現在、宮古島在住で、インフラ周りのスペシャリストとしてインフラの改善や、監視基盤の実装がメイン業務。

とーるさん(株式会社Grooves)

Worktech事業部Forkwellプロダクトチーム開発マネージャー。主にForkwellのサービス運営に携わり、スクラム開発を実践している。

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クラウド推進室は最終的になくなるべき?

── まずは、株式会社Groovesを紹介してください。

bary: 株式会社Groovesは、ForkwellとCrowd Agentの二つのサービスを提供しており、人材採用支援市場で活躍している企業です。

各サービスを簡単に説明すると、Forkwellはエンジニアを採用したい企業様向けに求人掲載やスカウト機能など、さまざまな機能を盛り込んだWebベースのアプリケーションを提供しています。

Crowd Agentは、 転職エージェントさん向けに非公開求人含む求人情報を提供したり、採用したい人事の方々に求人を公開できる機能を提供するサービスです。

──ありがとうございます。では、簡単にそれぞれの担当業務を紹介してもらってもよろしいですか。

bary: はい。クラウド推進室の目的はサービスが安定かつ高品質で、ユーザーに使い続けてもらえる状態をキープすることです。そのためにインフラの改善や監視基盤の実装をメインに実施しています。

普通のインフラ組織と大きく異なる点は、最終的にこのクラウド推進室は、なくなるべき組織と考えていまして、理想はアプリケーションの開発者がそのままインフラ部分も担当し、自分たちで改善と運用の両輪を回すことなんです。

──ありがとうございます。チームがなくなることをビジョンに設定されているのは珍しいですね。なくなるというのは、それぞれの開発に溶け込む感じなんでしょうか?

bary: そうですね。早くなくしたいと思ってるんですが、なかなか、課題が山積みでやることがいっぱいある状態です。

──ありがとうございます。それではとーるさんの普段の担当業務を紹介してもらえますか。

とーる: はい。主にForkwellを運営しています。あとはカスタマーサクセスやセールス、マーケティングなどから日々上がってくる要望に答えています。

「こんなふうにシステムを変えてみたい」、「こういう施策を打ってみたい」という部分をプロジェクトMGRと一緒に吸い上げて、要件定義をして、開発チームの方に相談を持ちかけながらタスクを作っています。

まあ、メンバーの皆さんの力頼み、みたいなところもあるんですけども、皆さん優秀な方が揃っているので、安心してお任せしてる働き方をしていますね。

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Q1:リモートワークはうまくいっていますか?

──ありがとうございます。ではここから、「教えて、企業(ナカ)の人!質問箱」で人気の質問をしていきたいと思います。まず一番人気の「リモートワークはうまくいっていますか」という質問です。現在のGroovesのリモートワーク状況を教えてください。

Groovesにコロナ前から根付く非同期文化

bary: そうですね。社員の多くがフルリモートで、特に開発者はそういう形をとっています。僕が入社したのが、確か2017年なんですけど、その頃から会社はフルリモートで稼働している状況だったので、他の企業さんと比べるとかなりリモート歴が長いと思います。

そのなかで、出てきた課題を一つ一つ潰しながら、今の開発体制になっているので、リモートワークはうまくいってるほうじゃないかなと個人的には思っています。

とーる: 前職からリモートワークを実践していましたが。Groovesほど、テキストコミュニケーションの円滑化を考えている会社はなかったなと思います。

オンラインでドキュメントを扱うことを基本にするとか、同期的なコミュニケーションが欲しいときは通話する、などを気軽にやれる環境は、結構リモートワークがうまくできてるほうなんじゃないかなと思います。

──なるほど、2人ともリモートワークはうまくいっているんですね。普段はどのようなリモートワークスタイルなんでしょう。皆さん全員リモートワークですか?

とーる: そうですね。時々、マネージャーとして新しく入った方のお迎えに本社に行くことはあるんですが、基本的にはリモートワークですべて回している状況です。

──ズバリ、2人に聞きたいんですが、Groovesに入社してから会社に出社した日数って何日ぐらいなんでしょうか?

bary:僕が入社した頃は、最初の1ヵ月は出社してくださいというルールがありました。今はもう撤廃されているんですけど、僕も当時、東京に住んでいたので、普通に1ヵ月ぐらいは出てましたね。その後は半年に1回ぐらいの頻度になって、パンデミック以降はそれもなくなったので、ほとんど出社しない感じですね。年に1回あるかないかぐらいだと思います。

── 「年に一回あるかないか」ぐらいですか、とーるさんはいかがですか。

とーる: 入社して1年ちょっとなんですけど、今数えてみたら5回も行ってない気がします(笑)。

絵文字を使ったコミュニケーション

── そうなんですね(笑)。入社したタイミングからリモートワークでチームに馴染むっていうのは結構難しかったんじゃないかなと想像するんですけども、いかがでしょうか?

とーる: そうですね。やっぱり長くリモートワークをやっていたので「どうやったら新しい方と円滑にコミュニケーションしていけるんだろう」という点はメンバーがすごく気遣ってますね。ですので、そこまで時間をかけずにチームに馴染むことができているかなと思います。

── ありがとうございます。リモートワークで入社してくる開発の方々に対して、Groovesとしては具体的にどういったサポートをされているんですか。

bary: ベースとして、普段開発に必要なツールや情報はすべてオンラインで閲覧できるように整えています。また、普段姿が見えない分、困っていてもなかなか気付かない部分があるので、自発的に声を上げてくださいというところを組織として推奨していますね。

実際に、テキストだけのコミュニケーションはやっぱりつらい部分もあるし非効率な部分もあるかと思うので、音声やビデオの通話を適宜組み合わせながら、その時々にあった対処法を見つけて実現していく形をとっています。

とーる: あとは絵文字を使ったコミュニケーションがGroovesは非常に活発ですね。ちょっとしたつぶやきにもコメントがついたり、悩んでるようなコメントにはどうした?みたいなスタンプがついたり、そういった部分で心を開いてくれる要素があるんじゃないかなと思っています。

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Q2:どのようにチーム開発を進めていますか?

── 続いては、どのようにチーム開発を進めているのか教えてくださいという質問です。チームを構成する役割や物事の決め方をざっとダイジェストで紹介してもらいたいです。まずは Forkwell の開発チームの話を聞かせてください。

とーる: はい。Forkwell 開発ではスクラム開発を実践しています。結構プレーンなスクラム開発をやってまして、最新のスクラムガイド2020に沿った内容を実践しています。

日々の業務をリファインメントという時間で、プロダクトマネージャーやデザイナーさん、あるいは開発チームが説明するような時間を設けています。そこで、「開発着手できるぞ」となったものは見積もりをして、その見積もりに応じて、リテレーションをします。

今2週間でやっているんですが、このスプリントのなかで実施するものをプランニングして、できたものはステークホルダーの皆さんに見ていただいて、フィードバックをもらって、またそのループに入っていくみたいなことをやっています。

──ありがとうございます。では、クラウド推進室のチームにも聞いてみたいと思います。普段どのようなチーム開発を進めてらっしゃいますか。

意図的な少人数体制

bary: はい。クラウド推進室はかなり小さいチームで、今社員が僕含め2名と業務委託の方1名に週3日ほど稼働をいただいている状態ですので、2.5人ぐらいのチームとなります。意図的にこのチームサイズにしていまして、進め方みたいなところも特徴があるというか、他の会社さんでもあんまりやってないんじゃないかなと思っています。

開発のベースとなる、組織の目的や役割は、組織を立ち上げるときすでにマスタープランという形で僕が書き上げてまして、こういう課題が現状あってそれをこういう方向で解決していきますというところをまとめて諸々承認をもらって立ち上げた組織になります。

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そのため、基本的にはマスタープランに沿って活動していく形ですね。実際に実現するまで、結構ステップを踏んでいく必要があるんですけど、まずは、3ヵ月おきにチームの注力領域をみんなで議論して決めます。そして決めた内容に対して、2週間でどういう施策を打っていくかを開発者自身がプランニングしていきます。

うちのチームはPMみたいな人がいないので開発者自身が何を作っていくかを考え、自分たちで課題を発見していきます。そして発見した課題に対して割り当てられる工数を考慮しながら次の3週間で具体的にどういうものを作っていくかの優先度の判断をおこなうミーティングをやります。

2週間→3週間→2週間→3週間みたいな形で企画→実装→企画→実装みたいなペースですね。

そして、最後に3ヵ月ごとに開発プロセスはどうでしたかという振り返りをおこなって改善点があれば、それを次の3ヵ月で盛り込んだうえで回転プロセスを回していくような開発を進めています。

打率高く、効果の出る施策を考える

──すごいですね。まず、チームの大きなビジョンがあって、それを3ヵ月単位で支える注力領域があって、その3ヵ月のなかでも2週間で何をするか3週間で作ってみるまた2週間で何をするか、また3週間で作ってみる、これを細かく細かくやられてらっしゃるんですね。

bary: そうですね。これのベースとなっているのが、Ruby on Railsの作者、DHHの会社であるbase campでやっているshape upっていう開発メソッドなんです。

うちのチームではshape upをちょっとアレンジしたものを取り入れてやっています。あんまり国内でやってるチームはいないんじゃないかなと思うんですけど、僕が割とそういうのが好きなので積極的に取り入れています。

──はあ。だいぶ変わってますね(笑)。初めて聞きました。

bary: そうですね、スクラムだとどうしても作る部分にフォーカスしてしまいますが、うちのチームの場合は割と企画の部分を重視しているので打率高くというか、「効果が出る施策とは何か」を自分たちで突き詰めて、実践しています。

──作ることが目的にならないように、ビルドトラップにはまらないように、をモットーに小さなチームでやってるんですね。

Q3:開発チームが抱える技術的な課題は?

──最後に、開発チームが抱える技術的な課題をえてくださいという質問です。どうでしょう、何かありますか?

とーる: そうですね。Forkwellというサービスが結構息の長いサービスになってきてるため、それぞれのレイヤーにコードが溜まってきてまして、そこを分解するのがなかなか大変になっています。

特にフロントとバックエンドはかなり密な状態になっていたので、ちょうど去年モノレポ化をおこない、フロントとバックエンドをキレイに分けました。ただ、まだモノレポ化してすぐですので、まだまだパッケージに分けたい部分が結構あってそこを分けてくのが今後の課題かなと考えています。

──なるほど。何か新しいユーザーへ価値が届くものを作ろうとしたとき、そういった10年の積み重ねが効いてくるんですね。

ではbaryさんのほうはどうでしょうか。 技術的課題、または技術じゃなくても今チームとして取り組まないといけないと思ってることはありますか?

bary: そうですね。技術的な課題は正直、現状ないというか、課題解決できてきたかなあという感覚はあります。元々インフラに強い人がいないなか、頑張ってインフラを作ってきた経緯があるので、設定が甘かった部分が多々あったんですけど、このクラウド推進室ができてからだいぶ改善できてきたと思っています。

ただ、一方で今後の課題になってくるのは、組織的な課題の解決ですかね。ガバナンス的な観点から、例えばセキュリティをどこまで強めて、どういうフローでここを担保していくかを決めていく必要があると思います。

ですので、単純に技術的に困ってるというよりかは組織がそういう課題を解決するためにどういうフロー踏んで、誰に承認を取って、どうこう決めていくべきかを考える必要がある気がします。

特に技術的なバックグラウンドを持った人間(エンジニア)は僕も含めて社内調整がなかなか得意じゃなかったりするので、そこはまだまだチームとして、伸ばすべきスキルだなと感じています。

「人材は血液、私たちは心臓」

──ありがとうございます。では、最後にこれからGroovesを検討するエンジニアに一言お願いします!

とーる: そうですね。私たちが展開しているサービスは、人材採用というところで、一つの国を人体に見立てると、人材は血液で私たちは心臓のような役割を果たしていると思います。働く人と未来を拓くというビジョンを掲げていますが、ぜひ私たちと一緒に、働く人たちの未来を開いていくお仕事を一緒にやってみませんか。

──ありがとうございます。熱い言葉をいただきました。baryさんはいかがでしょうか?

bary: そうですね。Groovesは今そこまで先進的な技術を扱うようなサービスを展開しているわけではないですが、その分ユーザーにきちんと向き合った開発であったり、実績負債をためないように定期的にクリーンアップをしていて、長くユーザーを見た開発ができる組織かなと思っています。

また開発組織自身で決められる裁量が結構大きいとも思っていて、僕は転職してそれがすごい気に入ってる部分なので、よりユーザーに近い距離で自分たちの裁量を広くやっていける環境がGroovesで働く魅力の一つかと思っています。

──はい、ありがとうございます。本日ご参加いただいたGroovesのbaryさん、とーるさん本当にありがとうございました。

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赤川ポートレート

赤川朗

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ITエンジニアのキャリアに本気で向き合う転職サイトForkwell(フォークウェル) の事業責任者を4年務めました。子供のころから、何かを作るのが大好きで、今でもモノづくりをしている人たちを尊敬しています。Infra Study、Front-End Study、Data Engineering Studyなど、ITエンジニア向けの勉強会も多数開催しています。 https://forkwell.connpass.com/

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