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インプットとアウトプットの循環を実現する読書術 IPUSIRON【技術書の読書術を達人に聞いてみた】

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── 「つぎの一歩が見つかる、気づきと学びの場」 Forkwell Library シリーズ 第10回は、2022年11月4日出版 「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック を取り上げます。

本邦初「技術書(コンピュータ書)」の読書術を指南する本が登場。正にこのForkwell Libraryシリーズに必要な学びであると考え、著者であるIPUSIRON氏をお迎えし、読書を血肉にするコツとテクニックを伺いました。

「技術書」の読書術 著者

2001年に『ハッカーの教科書』(データハウス)を上梓。情報セキュリティと物理的セキュリティを総合的な観点から研究しつつ、執筆を中心に活動中。主な書著に『ハッキング・ラボのつくりかた』『暗号技術のすべて』(翔泳社)、『ホワイトハッカーの教科書』(C&R研究所)、『ハッカーの学校』『ハッカーの学校 個人情報調査の教科書』『ハッカーの学校 鍵開けの教科書』(データハウス)がある。近年は執筆の幅を広げ、同人誌の執筆や翻訳書も手がける。執筆以外に、セキュリティカンファレンス「ゆるいハッキング大会」での講演などがある。

IPUSIRONといいます。2000年頃から運用している Security Akademeia というサイトをきっかけに、これまで33冊を超える書籍に携わりました。以前は暗号系の学校に通ったり、ソフトウェア開発会社で働いていましたが、現在はコンピュータ書籍の執筆をメインに活動しています。

インプットとアウトプットを循環させると成果物を生み出しやすくなり、 結果的に次のステップにつながる可能性が大きくなります。 例えば、 評価されるチャンスが増えスキルアップや収入アップにつながりやすくなります。 今回は、あまり書籍で触れられていない概念的な部分を中心に紹介します。

インプット vs. アウトプット

アウトプットの重要性は様々な場で叫ばれており、ほぼ自明です。啓蒙書やビジネス書では次のような一般論が主張されています。

一般論

「良質なアウトプットのためには良質なインプットが必要」

「インプットとアウトプットをバランスよく」

有能な人

「価値のあるアウトプットこそが重要」

私の主張は「多大なインプットがあれば、アウトプットがこぼれ出る」です。

この考えに基づけば

  • アウトプットがうまくいかない → インプットが足りていない
  • インプットが十分足りている → 考え方などを改善する

と切り分けて考えることができます。また、このスタンスは(最初は)価値・バランス・効率などを考える必要はありません。そこで、圧倒的なインプットand 圧倒的なアウトプットに挑戦してみるのは、いかがでしょうか。

圧倒的なインプットとは

1.) 教材選びに悩む暇はない…基本スタンスは「どうせ全部やる」

これは良書?悪書?と選別する必要はありません。目の前にある本を全て読んでいきましょう。

2.) 最低20冊読もう

特定のジャンルについて詳しくなりたければ、関連本を20冊程度読んでください。

3.) 「習慣化⇒精神的・物質的欲求を満たす⇒中毒」で加速。

読書を継続して習慣化します。そのうち精神的・物質的欲求を満たす行為に繋がり、読書が中毒状態、あるいは食事と同等レベルの日常行為になればもってこいです。

圧倒的なアウトプットとは

なぜ圧倒的なアウトプットを主張するのか?それはアウトプットしたことが常に成功(評価・⾦銭)をもたらすとは限らないからです。⾃分で制御できるのであれば改善すべきですが、運・タイミング・スピードに⼤きく左右されます。アウトプットが大当たりするかどうかが運次第なのであれば、アウトプット数を増やすことで理論的にはいつか大当たりするわけです。

歴史的な著名人の圧倒的なインプット and アウトプット

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価値のあるアウトプットって?

有能な人は、価値のあるアウトプットこそが重要だと主張します。では、価値とは何を指すのでしょうか?一般的な価値をスライドに起こしてみました。

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品質が高い、新規性がある、自分や家族を幸せにする……実はこれらのアウトプットには必ずギャップがあり、一概に価値があるとはいえません。例えば、専門家にとって新しい情報でなくても、一般人にとっては大いに役立つ情報である可能性もあります。また、いくら品質が高く歴史的偉業であっても、周囲が気付かなければ、その時点では評価されません。

価値の有無より、まず成果物を目指す!

つまりアウトプットは、表に公開しなければ評価されないのです。ここでは表に公開したアウトプットを成果物と呼ぶことにします。成果物の特徴は、下記のスライドのとおりです。

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成果物を介してインプットとアウトプットを循環させる

スライド右の図をご覧ください。自分を基準にしてインプットとアウトプットの矢印があります。アウトプットから成果物が生まれ、インプットに矢印が向いていて循環しています。また、成果物から「?」への別ルートもありますね。

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まず循環に注目します。循環を作り出したら、次はそれを成長させましょう。成長パターンはいくつか挙げられます。循環を繰り返して強固になる(矢印の線が太くなるイメージ)、小さな循環を速く回す、成果物を作るハードルを下げる、などです。循環はゼロから成果物を作るより効率的で効率的です。成果物が増えてくると、単純に評価のチャンスが増えます。継続のモチベーションにも繋がるので、成果物を介してインプットとアウトプットを循環させることを提案します。

「?」を生み出す方法

成果物が評価されると「?」に繋がる別ルートが生まれます。「?」とは、新しい仕事の依頼などです。予想外の分野から声がかかり、人との出会いに繋がり、世界を知るきっかけになります。成果物が評価されればスキルや収入アップなどインセンティブ獲得に繋がり、それらはインプットに回す資金や知識になります。つまり成果物は、インプットに直結しやすいということです。未知の可能性を秘めた「?」の効果は絶大ですが、生み出すことは容易ではありません。では、どうすればよいのでしょうか。繰り返しになりますが、成果物の数を増やして「?」の可能性を高めるしかありません。

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読書はインプットの第⼀候補。脳に財産の⼀部を移そう

「読書」に立ち返ってインプットの循環を捉え直してみます。下記は、読書を投資の観点で整理したものです。

読書のメリット

  • リスクがない
  • 得た知識やスキルは誰にも奪われない
  • 価値が下がるリスクがない、むしろ熟成される(知識に利息がつくようなもの)
  • 分散投資になる(⾦融資産がなくなっても、スキルがあれば何度でも復活できる)
  • ローコスト(基本的に本代のみ)

読書のデメリット

  • 読書から得られるスキルの限界…知識を得るのにはもってこいだが、それだけでは不⼗分。
  • すぐに現⾦化しにくい…労働や成果物を経てお⾦になる。知識は相続できない
  • 読書の投資⾦額には限界がある…ヒトとしての読書量・習得量には限界がある。
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読書法に正解はない、⾃分に適した読書法を確⽴しよう

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