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2015.05.19 2023.12.14 約4分
機械学習やディープランニングなど、AI(人工知能)が活用される場が増えてきました。それに伴い、国内では「AIエンジニア」の需要が飛躍的に伸びています。
現在「AIエンジニア」は、需要が高いにもかかわらず、人材が圧倒的に不足している状態です。そのため、ポテンシャル採用など、未経験でも転職できる可能性が高まっています。
AIエンジニアは、高度な知識やスキルセットを要求されますが、将来性や希少性の高さから年収が高く、転職するメリットが多い職種といえるでしょう。
ここでは、未経験者がAIエンジニアに転職する方法はもちろん、そのために必要なスキルや、初心者におすすめのプログラミングスクール、転職エージェントもあわせて紹介します。
現在、国内のAIエンジニアは絶対数が完全に不足しているため、今後は、未経験でもAIエンジニアになれる可能性が十分あるといわれています。
未経験でも、AIエンジニアになれる可能性がある理由のひとつに、現在、AIエンジニアの数が圧倒的に不足していることが挙げられます。
経済産業省の推定では、人工知能(AI)・ビックデータ・loTなどの、最先端技術を支えるエンジニアが、2020年に約4.8万人以上不足するといわれています。
また、2030年には、およそ60万人のIT人材が不足するだろうと予測されているのです。
また、社内にAI技術を持っているエンジニアが少ないことに加え、そもそも、AIエンジニアを養成できる場所が限られている現状も、AI人材が増えない理由のひとつです。
高度な専門性が求められるAIエンジニアは、経験者が優遇されやすい職種であることは間違いありません。
しかし、現在、AIエンジニアは需要に対して圧倒的に人材が不足しているため、これからは、意欲的な人材であれば、AI未経験でも採用される可能性が高くなります。AI人材を養成する場所は十分でないとはいえ、近年では市場ニーズに伴って、AI未経験者を育成する企業も増えてきました。
長期的なキャリア育成の観点からも、今後、AIエンジニアになるチャンスは十分あります。
高度な専門性を伴うAIエンジニアですが、それだけに、転職するメリットも大きいのが特徴といえるでしょう。
海外のAIエンジニアの平均年収は約1,000万円です。
海外は、日本のような年功序列制の給与体系が一般的ではないため、希少性の高い職種であるAIエンジニアの平均年収は、高額な傾向がみられます。
海外ほどではないにしろ、日本でもAIエンジニアは一般的なソフトウェアエンジニアと比べると、年収が高い傾向にあります。
2016年の調査では、日本のAI人材の平均年収は約610万円と報告されています。これは民間企業の平均年収の約1.5倍です。具体的な企業におけるAIエンジニアの年収の一例を見てみましょう。
近年では、AI人材を確保するために、大手を中心に金銭的な待遇改善の動きもみられるため、今後さらなる高収入も期待できます。
AIエンジニアに転職するメリットに、将来性の高さが挙げられます。
日本では2016年頃から、AIを利用した事業開発が活発化し始めましたが、まだまだ人工知能の受注開発を行う企業に依頼が集中しているのが現状です。
そのため、専門企業の立ち上げも相次いでおり、今後もAI需要の高さは相変わらず続くと考えられています。
ただ、需要とは裏腹に人手が不足している今の状況から、企業の間でも、AIエンジニアは引く手あまたの存在といえるでしょう。
AIエンジニアの主な仕事は、AI(人工知能)開発やデータ解析ですが、AIエンジニアに転職するためには、これらに必要なスキル習得が必須です。
「Python(パイソン)」は、広い範囲で利用・応用が利く汎用性の高いプログラム言語であることに加え、文法をマスターしやすいというメリットがあります。
プログラミング初心者が、手始めに習得するプログラミング言語としても人気があり、Pythonエンジニアの求人も多いのが魅力です。またPythonには、AIエンジニアとして役立つスキルである、アプリケーション開発や統計解析も含まれている点が特徴です。
そのため、プログラミング初心者でも、Pythonエンジニアで実務経験を積んだのち、AIエンジニアとして採用されるケースも増えています。
なお、多くの企業は、Pythonの実務経験3年以上を採用の条件にしています。
「機械学習」についての知識も、AIエンジニアに必須な要素です。
機械学習はその名の通り、コンピュータに学習させることをいい、コンピュータ自体がデータ解析・法則性を見出して、課題をこなすのが特徴です。
人間が行う課題をコンピュータに学習させる機械学習は、基礎だけ取ってもその領域は広く、分野は多岐にわたるため、機械学習の習得は決して簡単とはいえません。
その中には、機械学習をさらに発展させた「ディープラーニング(深層学習)」も含まれており、非常に高い精度や解析が求められます。
当然のことながら、AIエンジニアには数学的知識も必要不可欠です。
AIエンジニアの主な作業に「データ加工」と「検証」を挙げることができますが、これらの作業には、アルゴリズムの知識が必須です。
そのため、アルゴリズムの種類ごとに、特徴やデメリットを学習しておく必要があります。まずは高校数学レベルを固めておくのが大前提だと考えて下さい。AI(人口知能)に学習させる機械学習に必要な数学的な知識には、微分積分学・ベクトル・線形代数・確率などが挙げられます。
AIエンジニアには、Python(プログラミング言語)や、機械学習・数学的知識が必要なのはもちろん、同時に業務をスムーズに進めるためのビジネススキルも求められます。
開発者は作業だけすればよいという訳ではなく、他企業のクライアントとコミュニケーションを取る機会も多いことから、業界知識や顧客との折衝力も必要です。
またAIエンジニアには、顧客の課題や要求を読み取るヒアリング力も同時に求められます。
AIエンジニアの需要の高まりに伴い、未経験者でもポテンシャルを評価され、採用されるケースも増えているようです。
一般的に、業界未経験でも「AIのプログラミングスクールに通う」、もしくは「大学院で情報科学を専攻し、プログラミングの経験がある」場合は、採用の可能性が高くなります。
また近年では、プログラミング未経験者でも、企業の未経験枠に機械学習エンジニアとしてポテンシャル採用され、能力を伸ばしていくケースも少なくありません。
採用時の年収が低くても、実績を積んでいけば市場価値が高まる可能性は十分あります。
いきなりAIエンジニアを目指す代わりに、ITエンジニアとして実務経験を積んでから転職するという方法もあります。
ITエンジニアには、代表的なものにSE(システムエンジニア)やPG(プログラマ)があります。
SEは、システムの計画や設計・製造に一貫して携わり、PGはシステムエンジニアが考えた設計書に基づいて、プログラミング作成する仕事です。
IT系のエンジニアとして3年は実務経験をしっかり積んで、AIエンジニアとしての基本的な技術が備われば、AIエンジニアに転職することも十分可能です。
【主なIT系エンジニア】
AIについて学ぶことができる「プログラミングスクール」を活用するのもおすすめです。ここではプログラミング未経験者におすすめのプログラミングスクールを紹介します。
「TECHACADEMY(テックアカデミー)」は、プログラミングやアプリ開発を学べる完全オンラインスクールです。
現役エンジニアのサポートと独自学習システムで、AIエンジニアになるための必要なスキルを学べます。
また、業界最安で受講できるコストパフォーマンスのよさも見逃せません。プログラムの無料体験も実施しているので、試しに利用するのもよいでしょう。
TECHACADEMYは、既にある程度知識があるという人や、Web系プログラミングよりAIの実装を習得したい人におすすめです。
「tech boost(テックブースト)」は、教室で学べる、AIとWebアプリの開発スクールです。
現役エンジニアが、その人の目標に応じた最適なプランを提示してくれるので、未経験でも確実にスキルを身につけることができます。
運営会社であるBranding Engineerは、Web 系エンジニア転職に強く、講習生のキャリアサポートが充実している点も特徴といえるでしょう。
tech boostは、Web系プログラミングとAIの両方を学びたいという人や、完全に未経験の状態で、AIエンジニアを目指したいという人におすすめです。
「Aidemy(アイデミー)」は、大学や東証一部上場企業も導入する、AI教育に実績のある、Python特化型のAIプログラミングスクールです。
24時間受け付けているチャットサポートや、何でも聞けるカウンセリング(1回25分)、添削課題でコードレビューがもらえるなど、魅力も満載です。
Aidemyは、ある程度知識があり、本気でAIを学びたいという人に向いているといえるでしょう。ただ、入門講座も人気で、AIに関する基本的な知識やスキルを学べる講座も豊富です。
オンライン無料相談会も実施しているので、興味のある人は利用することをおすすめします。
「転職エージェント」は、転職サイトと異なり、提出書類の添削や面接対策のほか、面接日・スケジュール調整の代行など、内定獲得率につながる手厚いサポートが特徴です。
ここでは、AIエンジニアの求人が豊富な、人気のおすすめ転職エージェントを5社紹介します。
「Forkwell(フォークウェル)」は、エンジニアに特化した豊富な求人や、転職支援サービス郡を提供する転職エージェントです。
スキルをグラフで可視化できる「ポートフォリオサービス」を展開しており、自分のスキルレベルを客観的に把握することができるため、成長の足掛かりになります。
また、サービスの「Forkwell scout」は、自分のスキルに目が留まった企業から、直接スカウトが届くというシステムで、転職活動をスムーズに進められる点がメリットです。
特に東京でのエンジニア案件に強いため、「東京でAIエンジニアとして働きたい」という人は、ぜひ利用するとよいでしょう。
「マイナビエージェント×IT」は、ITやweb業界に特化した転職エージェントで、大手IT企業やインターネット企業の求人が豊富です。
IT業界に精通したキャリアアドバイザーが、ひとりひとりの新たな可能性を提案し、応募書類の添削や面接対策も行います。
AIの実務経験がない人でも挑戦できる求人や、非公開求人も多いので、AIエンジニアを目指す人におすすめといえるでしょう。
「マイナビエージェント×IT」は、マイナビが運営する転職エージェントのため、信頼感や利用者の満足度が高いのも特徴です。
「レバテックキャリア」は、ITやweb業界に特化しているので、その分野の転職サポートに強い点が特徴といえます。
IT・Web業界に精通しているからこその豊富なノウハウや、手厚いサポートが魅力で、
業界の理解が深いアドバイザーが、求職者の強みを把握しキャリアアップに繋げます。
応募書類の添削なども受けることができるので、初めての転職活動でも不安がありません。
また、フリーランスで働きたいという人のキャリア相談にも乗ってくれる上、経験や知識が豊富であれば、非公開求人を紹介して貰える確率も高まります。
「ギークリー」は、ITやゲーム、Web業界に特化した求人が豊富な、業界特化型の転職エージェントです。
企業との強いコネクションがあり、IT・ゲーム・Web関連の非公開求人も豊富なため、特にゲーム関係のAIエンジニアを希望している人におすすめといえるでしょう。
IT業界専門だからこその独自のノウハウで、精度の高い求人案内と、内定・マッチング率が魅力です。
また、新規事業やクリエーター、経営企画など、ハイクラスな求人を数多く保有している点も見逃せません。
リクルートに次ぐ業界第2位の「doda(デューダ)」は、幅広いジャンルの求人が豊富な大手転職エージェントです。
選任アドバイザーによる手厚いサポートや、10万件を超える豊富な求人の中から、求職者に合った企業をマッチングしてくれます。
IT系の求人も豊富なので、AIエンジニアを希望している人にも人気です。また、リクルートも保有していない大手企業や、人気企業の求人を独占紹介しているのも特徴といえるでしょう。
そのため、「人気の企業に転職したい」と考えている人や、「大手企業で働きたい」と考えている人もおすすめです。
AI業界は、今後ますます期待される分野ですが、人手不足が深刻化されているAIエンジニアの需要は、今後さらにのびると予測されています。
未経験者でもAIエンジニアに転職するケースが増えてはいますが、いうまでもなく、専門的な知識やスキルを身につける努力も、また必要不可欠です。
プログラム未経験の人は、AIエンジニアに必要なスキルを学べる「プログラミングスクール」を活用するとよいでしょう。
また、「自分と相性の良い企業が分からない」「転職活動が不安」という場合は、きめ細かなサポート体制が整っている「転職エージェント」を利用するのもひとつの方法です。
備えを万全にして、AIエンジニアの転職成功を目指しましょう。