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2022.12.20 2023.12.14 約7分
「テックリードはキャリアの分岐点。取材でわかった6系統の役割と市場価値のリアル」という記事の取材をする過程で、8名のテックリードから聞いた、テックリードとして参考になった記事・本を紹介します。これからテックリードを目指す方、テックリードの教育に携わる方はぜひ参考にしてください。
日本でいち早くテックリードの役割を解説した記事です。筆者自身がサンフランシスコでテックリードを経験されており、実体験から得た学びが書かれています。
上記のブログを投稿した筆者が出演しているポッドキャストです。上記のブログよりも更に踏み込んで、かつ実感のこもったテックリード像が解説されています。「テープが擦り切れるほど視聴して、テックリードについて学びました。」 という声もありました。
上記のブログ、ポッドキャストを踏まえて、テックリードの役割を再考した記事です。「この記事で書かれた役割を参考に、自分の役割を決めました。」 という方もいました。なお、このブログの著者は、テックリード記事のインタビューにも参加してくれた @shimpeiws さんです。
2014年に投稿された Good Tech Lead, Bad Tech Lead という記事が日本語翻訳されたものです。「自分の振る舞いが、悪いテックリードになっていたと気付かされました。」 と、日頃の振る舞いを見直す目的で繰り返し参照している方がいました。
タイトルからはEM/PdMのための記事と連想されますが、中間の章の「弱めのEM定義」と「強めのEM定義」のうち、テクノロジーマネジメントが指す範囲はまさにテックリードとしての役割です。この記事はテックリードよりも広くエンジニアリング組織を捉えることができ、結果的にテックリードとして組織にどう貢献するかを考えるきっかけになっているようです。
おまけ:上記の記事を投稿した広木さんのTwitter投稿も参考になったとの声があったので紹介します。
CTO/VPoE/TechLead(スペシャリスト)の仕事って一体どう言う役割分担なの?みたいなことを聞かれる。
これはクネビンフレームワークで捉えるとわかりやすい
CTO は Chaoticな問題 -> Complex
VPoE/EMは Complexな問題 -> Complicated
TechLeadは Complicatedな問題 -> Simple不確実性が減っていく pic.twitter.com/un1FX3QQ53
— 広木 大地/ エンジニアリング組織論への招待 (@hiroki_daichi) October 12, 2018
2018年にオライリー・ジャパンから出版された書籍で、テックリードの役割、キャリアについて体系的に解説された書籍です。これを一冊読むだけでテックリードの全体像をつかめるため、最初の一冊としておすすめする方が多数いました。
テックリードそのものについて書かれた本ではありませんが、エンジニアリング組織を俯瞰して学ぶ事ができる本で、参考にされている方が多数いました。ITエンジニア本大賞2019に選ばれるなど、この界隈ではかなり読まれている本です。
テックリードの重要な役割である「アーキテクト」について学ぶための技術書です。将来的にテックリードやアーキテクトを目指したい人はぜひ読んでほしい一冊とのことでした。
Forkwell では、上記の本の続編である ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツの翻訳者島田さんとともに、同書籍の勉強会も開催しています。アーカイブ動画からご覧ください。
「開発組織の生産性に責任を負うテックリードにとって重要な一冊です。マネージャーではなく、エンジニア自身が実行できる、より良く運用するための知見が豊富にあるため、読むとめちゃくちゃ参考になります」と推薦をいただきました。
Forkwell では、同書の翻訳者である田中裕一さんと、オンラインイベントを開催しています。そのアーカイブ動画、イベントレポートもありますので、ぜひご覧ください。
エンジニア特化ではないビジネス書ですが、システム運用アンチパターンに通じる話が多数あり、参考になったとのコメントがありました。書籍のタイトルにあるように、上流に問題を残したままだと、運用で苦労するという発想の本で、上流への影響を与えやすいテックリードにとって、学べることが多いとのことでした。
「はじめてテックリードを務めていた時代は、コードレビューでマサカリが飛び交う、強者だけが生き残る時代でした。テックリードになった際に、チームが健全に議論し、結論を出していけるよう尽力しましたが、どうしても合う/合わないで離脱する人が現れてしまいました。その当時にHRTという概念を提唱し、普及させた意義は計り知れません。今では当たり前となっていますし、”遠慮を生む言葉”とネガティブに捉えられることもありますが、HRTがなかった時代を知る身としては、今後も大切にしていきたい考え方で、ぜひ読んでいただきたいです。」
「ある時まで開発しかしてこなかったのですが、テックリードになった途端、開発メンバーとの日々の議論をファシリテートする役割が突然求められるようになりました。色々勉強する中で、特に参考になった本がこれです。エンジニア職に特化した本ではありませんが、ファシリテーションについて体系的に学べて助かりました。」
「チーム運営をする中で、ドキュメンテーションはとても重要です。このペーパーバックは、開発者に特化したドキュメントの書き方を紹介した稀有な本で、大変参考になりました。」
2022/12/21時点では英語版のみしか存在しておりませんが、2023年2月には日本語訳が出るとの情報もあります。
We’re happy to share that Docs for Developers is getting a Japanese translation, available in February 2023! 楽しみにしています。
— Docs for Developers (@docsfordevs) September 1, 2022