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2015.04.20 2023.12.14 約3分
エンジニアは職業柄、本人の能力やスキルレベルが適切に評価されない場合が多いです。しかし、現在エンジニアは売り手市場であるため、エンジニアが転職による年収アップを目指すのは難しいことではありません。本記事では年収アップを目指したいエンジニアに向けて、転職で年収を上げる5つの方法を解説しています。自分に合った方法を見つけ、年収の高い企業へと転職を果たしましょう。
ここでは、エンジニア業界で転職し、年収を上げる5つの方法を紹介していきます。転職の準備を効率よく進めるために、年収を上げるポイントをよく理解しておきましょう。
エンジニアの仕事には資格は必須ではありませんが、取得しておくと評価が上がり転職が有利に進む可能性があるので、自身の客観的な価値をあげるためにも取得を検討してみましょう。
基本情報技術者試験 (国家資格) | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けられる |
応用情報技術者試験 (国家資格) | ITエンジニアとして応用的な知識・技能を身につけられる |
ITコーディネータ試験(民間資格) | ITと企業経営の知識、IT戦略における意思決定を支援できる知識を身につけられる |
ネットワークスペシャリスト試験(国家資格) | ネットワークシステムの構築から運用までの知識を身につけられる |
システムアーキテクト試験(国家資格) | システム設計を行うために必要なスキルを身につけられる |
プロジェクトマネージャ試験(国家資格) | プロジェクト開発における企画や計画をまとめ管理する責任者のスキルを身につけられる |
資格名 | 資格内容 |
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特に国家資格の取得は、一定の技術力を保有していることをアピールしやすく、取得しておくと転職時に優位に働きやすいでしょう。
日進月歩のIT業界において、エンジニアが必要とするスキル・知識は刷新され続けていくため、常に自ら学んでいく向上心が重要です。
システムエンジニアであればプログラミング言語の資格も習得しておくと転職に優位に働きます。プログラミングができるシステムエンジニアであれば作業をするプログラマーからの信頼も厚くなります。
習熟度を測るものとして、基本情報技術者試験以外にも、PHP技術者認定初級試験、Ruby技術者認定試験、C言語プログラミング能力認定試験、Javaプログラミング能力認定試験などが認知度が高く有効です。
エンジニアには専門スキルに関する知識の他、コミュニケーション能力が重要となる状況が多々あります。チームメンバーやクライアントと都度やりとりを行うこととなるためです。
日頃コミュニケーション能力を磨くことは、自己PRだけでなく面接官とのやり取りにも役立ちます。コミュニケーション能力を磨く方法の一つとしてエンジニア交流会や勉強会に参加する、という方法があります。同じ業種だけでなく異業種の交流会も、コミュニケーション力がつきやすい他、人脈を築くための一歩につながる可能性があります。
エンジニアが年収を上げるには、上流工程で仕事を志向するのが王道です。マネージメントのできる人材は多くの企業に求められています。大きなプロジェクトに携わったり、高い専門性があると上流工程への転職するチャンスが増えます。
逆にマネージメント経験の機会が少ない若い世代は転職をしても年収を上げられるだけの能力を認められないケースもあるでしょう。若い世代ほど実績による評価を得にくい分、自身の能力を適正に評価してもらえるようにアピールする方法を身につけましょう。
求人数が多いという意味では、3〜4月・9〜10月が転職に適しているとされています。もし、あなたが転職を考えているなら、12月に求人に応募するのがおすすめです。年が明けると、心機一転して転職活動を始める人が増える傾向にあるため、それよりも早く転職活動を行うと良いのです。12月なら異動調査を終えている企業も多く、来年の募集人員数も固まってきています。
また、外資系企業を希望する場合は、会計年度の開始が1月からであるため10〜12月ごろに求人を出す企業が増えます。ライバルが少ない時期から求人に応募すると企業にも目に留まりやすいです。
ここではエンジニア業界の年収相場をみていきます。自分の実力と年収のバランスを把握することで、転職先の年収が上がるかどうかが見えてきます。ご自身の就業先の条件と相場に大きなズレがある場合は、転職エージェントなどを利用して、自身の適性評価を行ってみても良いかもしれません。
それでは、業種ごとの年収相場についてみていきましょう。
20~24歳 | 339.7万円 |
25~29歳 | 441.1万円 |
30~34歳 | 519.1万円 |
35~39歳 | 539.7万円 |
40~44歳 | 576.9万円 |
45~49歳 | 605.5万円 |
50~54歳 | 622.4万円 |
55~59歳 | 632.3万円 |
60~64歳 | 416.9万円 |
年齢 |
年収 |
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システムエンジニアの年収相場においては、20代後半以降から400万円を超え、その後年齢が上がるごとに年収がアップする傾向があります。
20~24歳 | 312.9万円 |
25~29歳 | 407.5万円 |
30~34歳 | 469.5万円 |
35~39歳 | 514.5万円 |
40~44歳 | 554.5万円 |
45~49歳 | 586.2万円 |
50~54歳 | 610.7万円 |
55~59歳 | 601.9万円 |
60~64歳 | 451.2万円 |
年齢 |
年収 |
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さらなるIT化が進む現在、セキュリティへの意識が高まっておりニーズが増加している職種であることから、今後の相場上昇が期待されます。
20~24歳 | 287.3万円 |
25~29歳 | 374.2万円 |
30~34歳 | 431.1万円 |
35~39歳 | 472.4万円 |
40~44歳 | 509.2万円 |
45~49歳 | 538.3万円 |
50~54歳 | 560.8万円 |
55~59歳 | 552.6万円 |
60~64歳 | 414.3万円 |
年齢 |
年収 |
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システムエンジニアやセキュリティエンジニアと比べると、年収相場が低い職種であることがわかります。
次にエンジニアが狙うべき、年収の高い転職先はどこなのかをみていきましょう。
大手企業、中小企業、ベンチャー企業を年収が多い順に並べると、大手企業→ベンチャー企業→中小企業となります。エンジニアの年収はシステム開発の上流工程の方が年収が高くなる傾向にあります。そのため、大手企業などのコンサルや一次請けの上流工程を担う企業の方が年収が高くなるといえるでしょう。
ただし、年収が高い分過酷な業務内容であることも少なくありません。年収だけでなく、環境をよく知ったうえで転職先を見つけましょう。
外資系企業のエンジニアは日系企業よりも年収が高い傾向にあります。海外の企業が日本でビジネスを展開するリスクを軽減する為に優秀な人材を確保するため、高めの年収を提示する傾向にあります。
好調な業界に目を向けるというのも一つの方法です。近年では医療・医薬業界、外資系の保険会社や証券会社が好調な業界としてあげられます。院内会計システムの導入や電子カルテの普及に伴い、社内システムエンジニアを雇用する会社も増えています。好調な業界の社内システムエンジニアを狙うことで年収アップを狙える可能性があります。
こうしたポジションは転職エージェントを経由して紹介される非公開求人でしか募集がかからないケースが多いです。これらを希望するのであれば転職エージェントの力を借りるのが得策でしょう。
転職の前に気をつけておきたい、2つの注意点を紹介します。
給与とは役割、仕事に対する対価なので、対価が上がれば当然求められるスキルや責任も増えます。例えばマネジメントの仕事を担うこととなれば人に指示をすることも増えますし、その分プレッシャーも増えます。現職よりも高い成果を求められることもあり、転職後に年収アップをしたからといって、必ずしも転職が成功したとは言いきれません。
転職後に無理なく仕事を続けられる、ひいてはワークライフバランスを向上させる視点で、転職活動に望みましょう。
エンジニアは5〜8万円/月程度が残業代で稼いでいていることが多く、真っ当な企業では残業代について別途記述があります。しかし、わからないように残業代で年収を底上げさせている違法な求人もあるので気をつけましょう。
エンジニアが転職で年収を上げるには技術の向上や企業選びが重要となります。ただ、年収だけをみるだけでなく仕事の質も重要となってきます。
これらを一人で調べ、スキルを磨きながら転職先を見つけるのはなかなか大変なことです。転職で年収を上げるのに近道なのは転職エージェントを上手に使うことです。自身の能力を整理することから、能力と希望に適った企業を紹介してもらえるところまで、無料で利用できるツールを利用しないことはありません。
転職は、年収アップのための良い機会です。転職活動のためのエージェントも転職先の企業も、賢く選んで理想の条件が叶う会社を見つけてください。