目次
■Blog
2015.03.06 2023.12.14 約4分
「自分の仕事に合った給与がもらえない」、「スキルが活せず仕事にやりがいを感じられない」などは、多くのエンジニアが仕事を辞める要因です。
しかし、いざ転職するとなると辞めるタイミングやどのように転職を進めたら良いか、戸惑うことがあるでしょう。この記事では、各エンジニアの辞めたくなる理由を紹介し、その後どのように転職を進めるべきかを解説します。
エンジニアが抱える悩みを自分の状況に照らし合わせて自分の将来を考えてみましょう。
ここでは、エンジニアが仕事を辞めたくなる主な理由と職種別の事情についてみていきます。自分が今辞めたいと思っている理由と照らし合わせて比較することで、自分が思っている理由は多くの人が感じていることなのか考えましょう。
Tech総研の調査によると、エンジニアが仕事を辞めたくなる主な理由のデータは以下の通りとなっています。
回答者は20〜24歳、25〜29歳、30〜34歳、35〜40歳の各100人。最も多い回答としては、給与を理由とした回答が全体の43%で、特に35〜40歳が最も多くて50%を占めていました。
さらに、エンジニアは常に新しい知識が必要になる業種でもあり、固定化された会社業務で現状維持はできても技術やスキルを伸ばすことができない環境に危機感を抱く人が多いのも特徴的です。また、勤務環境に不満や悩みを抱えているのも伺えます。
以下ではそれぞれの項目についてもう少し詳しく紹介していきます。
「他社の友人の話を聞くと自分は給料が少ない」、「あの人よりたくさん働いているのに給料が下だ」、「残業をどんなにやっても残業代を払ってもらえない」など自分の仕事内容に見合った給与を貰えないことから辞めたいと思う人が最も多くいます。
30代、40代となるとある程度責任のある仕事を任せられるようになりますが、それに見合った給与を貰えないと転職を検討する傾向があるようです。
就職はしてみたものの自分のスキルが活かせないことやスキルが伸ばせないことで、自己の成長につながらないなどのやりがい不足につながり、辞めたい理由として多くのエンジニアが回答をしています。
また、最初からエンジニアになりたかったわけではなく内定がそこしかなかったので勤めているという場合もあります。
エンジニアは学ぶことも多く、やりがいを感じられないときつい仕事です。
どんどん変わっていく専門的な知識が理解できず挫折する人も多く、周りとの差に劣等感ややりがいを感じられず辞めてしまうケースも少なくありません。
エンジニアの場合、ベースシステムのバージョンアップなどに合わせて納期が辛いという人は多くいます。
会社によっては営業からタイトな納期スケジュールを組まされる場合もあり、毎日忙しい日々を過ごすことになります。
そうなってくると業務命令であったり、自主的であったり、残業や休日出勤をして納期に間に合わせるような働き方が増えてくるのです。
またエンジニアは専門知識が必要なためプライベートでも勉強が必要になるなど、仕事時間以外にも仕事に関することを行わなくてはいけないのが苦痛という人もいます。日進月歩なIT業界において、新しい技術を身につける為に会社からのサポートを受けられる企業は多くありません。
人間関係は他の職種でも辞めたい理由で多く挙げられる項目です。ただし、エンジニアは、メールやチャットでコミュニケーションを取ることも多く独特な習慣が苦痛になる場合もあります。
また、専門職なせいか職人気質で、考え方や癖の強い人が多いともいわれています。エンジニアとしての腕一本で就職してくるのでコミュニケーション力が乏しかったり、個性が強い人が職場環境に多いため、人間関係で悩む人は特に多い業種といえます。
ここでは、システムエンジニアとして働いている人が仕事を辞めたくなる理由についてみていきましょう。IT業界として人材の多いシステムエンジニアはどんな悩みを抱えているのでしょうか。
プロジェクトが大きくなるほど、作業するシステムの規模が大きかったり、構築作業の影響範囲が広かったりするとちょっとしたミスが大きな損害に繋がることからストレスが大きくかかる環境にあります。
余裕を持ってできれば少しは環境が改善するのかもしれませんが、多くの案件で納期がタイトで緊張感が続き、疲労も溜まるとエンジニアを辞めたいと思うことも多くなります。
これは引き抜きの防止などで禁止されている可能性もありますが、情報漏洩を防止する為に個人のSNSを禁止している会社もあります。SNS全盛期に自分だけ楽しめないのは人権の侵害と捉えて辞めていく人もいます。
案件によっては「常駐先でカメラ付きスマホを禁止され、ガラケーに自費で機種変更させられた。」という声も聞かれ、自身のプライベートにまで影響があるとワークライフバランスを考えて辞めたくなる人も多くいます。
ここではインフラに関するエンジニアが仕事を辞めたくなる理由についてみていきましょう。24時間体制での常駐が多くなるインフラエンジニアの事情からどんな転職理由を持っているのでしょうか。
インフラエンジニアは監査業務が主体のため地味な作業が多くなり、アプリ開発やWEB構築など華やかに見える業種からすると先行き不透明な感じを受ける人も多いです。
サーバーが安定していることを確認する大切な仕事ではありますが、将来フリーランスになりたい場合やスキルをアップしていきたいという場合は魅力が少ない業種です。
いつ故障をするか分からないので24時間気が抜けないため、神経がすり減るという理由もあります。作業のミスからシステムのダウンにも繋がりかねないのでストレスはより大きくなります。
また、サーバーメンテナンスは主にダウンタイムを最小にするために、深夜帯に行われるので、通常業務でも休みが不規則になったり、身体がついていかなかったりと体力面でも大変さがあります。
ここでは、大規模な工場や生産設備に常駐するプラントエンジニアの辞めたくなる理由についてみていきましょう。遠方での勤務が多くなるプラントエンジニア特有の転職理由は以下の2つです。
プラントエンジニアは勤務先が郊外に多く、大規模な工場や生産設備の場合は中心都市から離れた場所に勤務することになります。
現地に常駐することになると建設完了や定期的な休暇までは飲食店なども含めインフラの整っていない環境で仕事をし、家に帰ることができないことにストレスを感じる人も多くいます。
勤務先が海外ともなると尚の事、環境に適応しながら業務をこなさなければならないので激務となる場合が見受けられます。
プラントエンジニアはそれぞれの専門の工学技術を使って企業が生産活動を行うために必要な設備を設計したり、構築後のメンテナンスを行います。ミスはプラント全体に渡る場合もあり、責任が重く、ストレスを感じて体調を崩すという人もいます。
今、自身が辞めることを悩んでいるけれども、「逃げ」や「甘え」と考えるのは違います。今の仕事が嫌だと感じる自分の考え、価値観を大切にすることは重要です。
特に20代の若手は指導者(上司や先輩)のめぐり合わせが合わないとやりがいや働きやすさを感じにくい傾向にあります。若手の場合はエンジニアには向いていないと決めつけるには早いことが多いです。
環境が変われば、エンジニアという仕事にやりがいや楽しさを感じることは十分に有り得ます。そのため、現在の仕事を辞め新しい場所を探すことは決して逃げではありません。
転職を考える際に、次の職業、職場ですぐに「辞めたい」とならないために、辞めたいと思った理由を明確にしましょう。こういう仕事は嫌だ、こういうことがしたい、こういう条件で働きたい、と自分のやりたいことを考えることが大切になってきます。
辞めたいというネガティブな気持ちをポジティブなものに変えることが転職の第一歩となります。
自分の気持ちを整理することで、どのようなことがストレスになっているのか、今の職場で異動することで解決するのか、転職が必要なのかを明確にし、転職をするならどのような働き方をしたいのかを考えておくことで、より良い環境で働くことが可能となります。
エンジニアが嫌になり他の職業への転職を考える前に、エンジニアの転職の求人率が良いことを知っておくことが大切です。職場が変わればエンジニアの仕事も楽しくなる可能性があります。
現在、エンジニアはどこも人手不足の状況のため求人が多く、売り手市場です。しばらくこの傾向は続くと予測されています。求人が多いということは、給与の交渉ができたり希望部署の配属なども通る可能性が高いのです。
エンジニアの仕事は好きだけど、今の職場の環境が悩みなら同じ業種の中で転職するのがスキルアップにつながるでしょう。
いざ仕事を辞めるとなるとなかなかタイミングが難しいと感じるところです。ここでは、仕事を辞めるタイミングについて解説します。
よく「3年は働いてから転職をしたほうが良い」という話を聞きますが、実際に企業の目線からしても3年間は働いたほうが良いといえます。なぜなら、企業側は3年未満で辞められると教育コストだけ取られて赤字になってしまうため、
転職を考える場合に転職先の企業からも「うちもすぐに辞めて赤字を出されるのではないか」と思われてしまう可能性があるからです。
しかし、「とりあえず3年間」と無理をして働いても意味がない場合もあります。同じことの繰り返しで成長が見込めない場合や、コミュニケーションにストレスを感じ、生活に支障をきたしているなどする場合、少しでもやりたいことがあったり変わりたいと思ったら3年を待たずに行動するのも大切です。
仕事を辞めるにあたっては、現在の仕事を辞めた後の計画をしっかりと立ててから辞めることが大切です。これまでの給与がなくなれば、思ったように次のステップに踏み出せない可能性もあります。
できれば今の仕事を辞める前に次の仕事へ転職できるのがベストです。その為にも、現状を整理し、在職中から転職エージェントに登録するなどして、転職がいいのか、配置転換がいいのか、自身のアピールポイントはどこなのかなど様々な辞めるにあたっての可能性を探っておくことが重要です。
今働いているエンジニア職から転職をする場合には以下にあげる2つのポイントを押さえておくとよいでしょう。より良い求人を見つけるのに役立ちます。
転職をする際は一人で情報を集めているだけでは効率良く転職する事はできません。エンジニアが売り手市場なだけに、転職先は多くありますが、条件に合う企業を自ら見つけるには時間も手間もかかります。
エンジニアに転職を考える場合はエンジニアに特化した転職エージェントを利用すれば希望の仕事先へ転職できる確率が上がります。
また転職先への履歴書の書き方や職務経歴書の添削や面接のアドバイスをもらえるので、一人で転職を考えるよりも就職率は上がる傾向にあります。
転職エージェントもたくさんありますが、Forkwellなら、コピペによる一括メール配信機能をあえて無くすことで、スカウトを希望する企業があなた宛に一通一通採用の誘いを送ってきてくれます。
登録後にプロフィール入力を進めることで簡単に自身のスキルを整理することができ、技術や環境に対する拘りもアピールできます。
転職をしようと決めたら、後回しにせず計画を立てすすめていくことが大切です。退職時期の目安をたてて、逆算して活動を開始することです。働きながら転職活動をする場合、応募から内定までの平均期間は2~3ヶ月かかると見ておくとよいでしょう。
エンジニアの転職は、需要が高いため中小やベンチャー企業の場合1~2週間で内定するケースもあります。多くの企業をみて、より良い職場環境を選ぶこと、退職後の生活のあり方を考えることを重視して、計画を立てましょう。
企業に務めるというスタイルだけでなく、毎日の通勤電車や理不尽なノルマ、残業から開放される、フリーランスという働き方もあります。現在ではフリーランスエンジニアの平均年収が660万円、会社員で約550万円と、年収はフリーランスのほうが高い状況にもあります。
ただし、年収はスキルや経験によって大きくばらつきがあり、安定性や社会保険などを考慮するとすべての人にフリーランスという形態が向いているとは言えません。
特に若い人は全体をマネージメントする力が養われていない場合が多く、フリーランスになっても企業に戻る傾向にあります。自分の目的や理想にあわせて働き方から検討すると良いでしょう。
毎日仕事をし辛いと思いながら人生を送るのはとても大変なことです。エンジニアの仕事は好きだが、今の環境が向いていないのか、エンジニア自体が自分には向いていないのか、人それぞれ辞めたい理由は様々です。
エンジニアの需要が高いいま、辞めたいと思ったらまずは転職の準備をはじめ、自分を見つめ直すことから始めてみるのが得策です。
転職を行う際、エンジニアを続けるのであればエンジニア業界に特化した転職エージェントを利用することをおすすめします。仕事をしながら転職先を探すのはなかなか容易なことではありません。転職エージェントのサービスをうまく利用しながら、自分のワークライフバランスにかなった企業を見つけましょう。