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2018.06.19 2023.12.15 約3分
こんにちは。Forkwell 事業部の3代目事業責任者の赤川です。同じく3代目プロダクトマネージャーの @yachibit らと一緒に、Forkwell を創っています。
2011年の立ち上げより、創業者含め役員陣が Forkwell のトップを歴任してきましたが、2017年春より一社員である私が事業責任者を任されています。
率直にいって、2011年のローンチ以降、7年もの間、成長しあぐねていました。 2017年に引き継いでから1年かけてようやく成長軌道に乗り、収益基盤も安定させることができたため、ITエンジニアに特化したポートフォリオにもコミットできるようになりました。
本日は、私たちが Forkwell で実現したいことを、プロダクトのリニューアル発表という場をお借りしてお話したいと思います。 なお、赤川自身の過去やアウトプットを知りたい方はこちら をご参照ください。
これまで、Forkwell を運営しながら、数千人のITエンジニアの転職を見守ってきました。 その中で、成長し続けるエンジニアは共通してセルフマネジメントできていることに気づきました。
セルフマネジメントは、以下のサイクルによって行われます。
各項目について、具体的に説明します。
理想の働き方をしている自分と、自身の”今”を見比べた時に、そのギャップがどの程度あるのかをイメージします。 例えば以下のようなときは、理想と現実の間にギャップがあると言えます。
こうしたギャップは、以下のような理由から生まれます。
これらのギャップを理解して、具体的に行動するのが次のフェーズです。
ギャップさえわかれば、何をすべきかは明確になります。
こうした行動によって、自分の理想を実現するだけの実力と経験を身につけることができます。
能力や経験を身につけても、それが周囲に伝わらなければ、理想は実現しません。 自分にできることは何か、やってきたことを誰もがわかる形で表明し、自分の価値を届けることが大事です。
その相手は、同僚かもしれませんし、上司かもしれませんし、隣のチームの責任者かもしれませんし、人事かもしれませんし、転職先かもしれません。
主体的に自分の価値と、やりたいことを表明することで、在りたい姿に近づくことができるのです。
次々とキャリアアップしていくエンジニアは、主体的にこのサイクルを通じて、自分の人生を自分でコントロールしている、つまりセルフマネジメントできているというのが Forkwell の見解です。
今回のリニューアルにあたって、外資系企業や、シリコンバレーで働いていた方にもインタビューをしたのですが、以下のような意見をいただきました。
「日本のITエンジニアって、散々 NoMethodError
って言われたり、同僚からコードをレビューをされたりと、アウトプットとフィードバックの重要性を知っているはずなのに、自身のキャリアに対してはそれができていないよね」
「海外で働く人は、社内外に自分の価値を伝える努力をしている。自身の価値が認められているから、個人が企業を選べるようになる。個人が企業を選べるから、企業がどんな指示を出そうと納得できないなら従わないし、逆に企業と方向性が揃ったときはすごいパフォーマンスを出す。日本人は非常に優秀なのに、自分を見せるのが下手で企業に隷属することになりがち。その姿勢じゃ、同じスキルレベルの外国人には勝てない。それがすごくもったいない。」
一理あるな、と思いました。 また皆さん口をそろえて「日本のエンジニアは優秀なのに…」と話すことに、少なからず悔しさを感じました。
上記のように言われる一方で、自身のキャリアサマリサイトを創っていたり、職歴書を GitHub で管理して、社内外にアピールしているツワモノもいらっしゃいました。 そういった方々は 1 on 1 での振り返りに利用したり、社外からどんな声がかかるかを確認するために使ったりしているそうです。また、定期的に自分でメンテナンスすることで、自分自身を客観的に振り返るきっかけになるとも話されていました。
ある方は、いつでも次の仕事があるという安心感があるからこそ、現職でも大胆なチャレンジができると話されていました。
これまでも Forkwell では、エンジニア個人のアウトプットとフィードバックを支援することで、エンジニアの成長に貢献しようという観点で取り組んで来ました。 しかし、従来の方法では、フィードバックを得られる相手は採用活動中の企業だけに限定されていました。
結果だけみれば、この一年間で Forkwell を通じて転職した方の70%が現年収よりアップしており、平均の昇給額は67万円(標準偏差50万円)を実現しています。さらに定性インタビューでは、多くの方から給与アップ以上にやりたいことへの成長機会を得たという回答を得ています。
ただ、本来転職しないでやりたいことも昇給も実現できるのであればそれが最高じゃないですか。 転職しないと理想が実現できない世の中は間違ってるんだと思います。
そこで今回のリニューアルにおいて、採用活動をしている企業だけでなく、オープンな場で自身の価値をアピールできるようにしました。
また、今まで以上に気軽にアウトプットをまとめられる仕組みを目指しました。
さらに、登録いただいた情報をもとに、Forkwell からのフィードバックが得られる仕組みを目指しました。
今回の変更で実装された具体的な機能をご紹介します。
オンラインプロフィール
自動アップデート
客観的なフィードバック
他にも、近日中に、採用活動中の企業からポートフォリオにどんな情報を載せてほしいかリクエストを得られる機能も実装するなど、フィードバックが得られるポートフォリオを目指します。 すべての機能をここではご紹介できませんので、ぜひ実際に試してみてください。
あなたの公開プロフィールに
GitHub や Twitter の Bio に貼り付けて、あなたの自己紹介サイトとして使いましょう。あなたのアウトプットを自動で収集してグラフィカルにまとめることができます。
フィードバックで、自分の立ち位置を確認
Forkwell を登録しているユーザー同士で比較して、自分の立ち位置を確認しましょう。どんな企業が自分のスキルに興味を持つのか知ることもできます。
上司との 1 on 1 に
上司にこれを見せながら、今後なりたい姿を会話してみてください。素晴らしい上司なら、あなたに何を任せたいか、任せられないなら何が足りないのかを真摯にフィードバックしてくれます。そうでない上司の元に居続けるのは、率直に言っておすすめしません。
最後に、これはエンジニアを雇用する側にとっても、いい話です。
今まで、コミュニケーションがないままに辞めていくエンジニアはいませんでしたか? 本来任せたい仕事があったはずなのに、その打診をする前に、転職を決意されていた、ということはありませんでしたか?
転職先が決まった退職交渉の場ではじめて、企業と個人の思惑が露呈するさまを、何度も見てきました。 そんな不幸を少しでも減らしたいのです。
また、採用視点でみても、自社にマッチしたエンジニアを探すことも、今まで以上に楽になります。 GitHub上の活動だけでは見逃していた、OSS活動はしていなくとも仕事を頑張っているエンジニアを見つけることができます。
今回のリリースを起点に、自分の人生を自分で切り開くエンジニアを増やしたいと思っています。 自分の人生の主導権を自分が持っている状態って、とても素敵だと思います。
最終的には Forkwell を通じて、モノづくりをしている人たちが、思うがままに能力を行使して自己実現している未来を創る、というのが Forkwell の願いです。
ぜひご感想を聞かせてください。