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2022.05.23 2024.03.12 約4分
ITコンサルティング事業とシステムソリューション事業で顧客のIT有効活用を支援する株式会社SSC。リモートワークにおける「働きすぎ」が問題視される昨今、SSC社エンジニアの平均残業時間は、なんと10時間だという。今回、主要エンジニア2名に取材し「オンオフの切り替えがしっかりしている」という印象を持ったが、これこそが仕事に対する圧倒的な熱量をセーブし続ける秘訣なのかもしれない。テキストコミュニケーションの文化が根付いていることから、余計なMTGが発生せず「黙々と作業に集中できる」と語る小山さんと、「残業を減らすように現場に直接交渉する場合もある」と語る小宮さんの2名によるインタビューをお届け!
さらなる事業拡大に向けて、変革期を迎えているSSC。“ITに熱意を。仕事に夢を。”という創業時からの想いには「人」が何よりも大切だという。
同社では一体どのようなエンジニアが活躍しているのだろうか。
—小宮さんのご経歴を教えてください。
小宮:20年前にインフラエンジニアとしてキャリアをスタートしました。大規模開発チームでのインフラ業務をきっかけに、アプリケーションエンジニアにキャリアチェンジ。その後、システムインテグレーションサービス(SIサービス)リーダー、ECモール内製化推進を担当し、2014年に株式会社SSCに参画。システムソリューション(SS)事業部を立ち上げ現在に至ります。
—エンジニアに興味を持ったきっかけは何ですか?
小宮:幼少期からパソコンを触っていたことや、父親にエンジニアを薦められたことがきっかけですね。どのような職種があるのかも分からないまま、たまたまインフラエンジニアとして就職しました。
当時は、Linuxが大好きな先輩に影響を受けて、毎晩サーバー構築をしたりルーターを作ったりしていました。業務でも複数のインフラ案件を担当するなかで、大規模開発のインフラに携わる機会がありました。その際にアプリケーションエンジニアの先輩と出会ったのを契機に、次第にアプリケーション開発の方に興味を持つようになりました。
—そこで、アプリケーションエンジニアにキャリアチェンジしたと。
小宮:当時はクラウドが浸透していなかったこともあり、インフラの開発は一通りやりきったと感じていました。LinuxのディストリビューションをDebian系にするのかRed Hat系にするのかといった感じで、同じようなことを繰り返している感覚になってしまって。じゃあネットワークの方を勉強すればいいのか、とTCP/IPやCiscoルータの勉強をしていたのですが、その分野に強い海外メンバーがチームにジョインしたので自分は他の分野で開発をしようと。
そんなときにアプリケーション開発に興味を持ち、「自分が作ったものがカタチになる」点に面白みを感じてキャリアチェンジを決意しました。
—その後システム開発会社のリーダーやECモールの内製化も担当されたのですね。
小宮:開発部門の代表としてチームのリーダーを任せていただきました。最初は開発中心でしたが、訪問やお客様への説明資料の作成を手伝う割合が徐々に増えていきましたね。エンジニア職ではあまりできないような経験ができて、良い学びになりました。
その後、「自社のビジネスに携われる方がより熱量高く働けるのでは」と感じ、某テレビ通販会社のEC戦略部門に参画したのですが、事業があまりうまくいかない状況でした。
「じゃあ自分で事業を作った方が一番熱量高く働けるんじゃないか」と思って、以前から繋がりのあったSSC代表の久保にその話を持ちかけたところ「一緒にやろうよ」という運びになりまして。そこで、当初はITコンサルしかなかったSSCにシステムソリューション事業を立ち上げるに至りました。
その後、「自社のビジネスであればより熱量高く働けるのでは」
そんな中、「自分でサービスを始めてみたい」
—小山さんは、新卒で1年間、自動車販売会社で勤務したあとにSSCにご入社されたのですね。
小山:新卒入社後はBtoCの営業をしていたのですが、次は営業以外の仕事がしたいなと思うようになって。IT分野は今後も伸び続けるイメージがあったので、業界未経験でも挑戦できる環境がないかと探していたところで、SSCに出会いました。
—なぜ営業をやめてSSCのエンジニアになろうと思ったのですか?
小山:営業をしていたときは数字至上主義が求められる環境だったので、そこが自分とは合わないなと感じていました。そこで転職を決意し、いろいろなIT企業をみている中でエンジニア職にも興味を持つようになりました。
実は、SSCに出会う前に別の企業から内定をいただいていたので、そこに入社する予定でした。そんななか、なんとなく申し込んだSSCとの面談で社員の人柄の良さや挑戦を後押ししてくれる社風にとても惹かれて…最終的にSSCへの入社を決意しました。
—そこからどんなプロセスで開発に慣れていったのですか?
小山:私の場合、最初の2年ほどはインフラや運用寄りの業務を現場に入って学びつつ、自主的に勉強もしていました。そこで少しずつステップアップして、コーディングの現場に入るという流れでした。最初は本当に基本的なことから先輩に教わり、きちんとサポートしてくれる体制があったからこそ成長できました。個人的にも、複数の資格を取得するなど主体的に勉強していたことが今の仕事に繋がっていると思います。
—システムソリューション事業部について教えてください。
小宮:現在は、SIサービス・SES・IT インフラサービスの3つの軸で事業展開しています。 現時点ではSESの割合が高いですが、徐々にSIサービスの割合も高まっています。
—多様なお客さまと、どのように開発を進めているのですか?
小宮:お客様の要望に合わせて開発手法を変えています。直近ですと、スクラム開発を一緒にやってほしいという要望があったので、私がスクラムマスターの立ち位置で現場に入ったり、予算に合わせてウォーターフォールで開発したり、と柔軟に対応しています。特定の開発手法じゃないと協力しないといったことは一切なく、お客様にとって最適な手法で開発を進めています。
—開発知識があまりないお客様と同じ目線でプロジェクトを進めるために工夫されていることはありますか?
小宮:ITリテラシーの部分でお客様と同じ目線に立って進めるためには、口頭や文章だけで説明するのではなくイメージ画像をみていただきながら伝えるようにしています。
「何にどのくらいのお金がかかるのか」を明確にご理解いただけるように画面でイメージをみせながら、一つ一つの開発にどれくらいの期間と金額がかかるのかを納得いただけるまで丁寧に説明しています。そうすることで、認識齟齬を減らすことができています。
あとは、中間の確認と認識合わせも重要ですね。お客様に実際に開発途中のものを動かしていただいたり、認識にずれがないように打ち合わせ内容を文章に記録したりしています。
ここからは、事前に共有いただいたSSCエンジニアの性格診断と現場エンジニアの1日スケジュールをもとに取材を進めます。
—開発チームには協調性の高いメンバーが多いのですか?
小宮:そうですね。チームプレーがすごくしやすい雰囲気があるんですよね。特にSIサービスのチームでは普段からお互いをフォローし合って、協力しながらプロジェクトを進めていると感じます。
今はコロナの関係でできていないですが、前までは開発チーム全体で月1度の懇親会も開いていました。美味しいご飯を食べながらプライベートな話をする、といった感じで。それもあり、ミーティングなども比較的話しやすい環境ができていると思います。しばらくは開発チーム全体での懇親会は難しいですが、少人数での会食等はやっていきたいなと考えています。
—リモートワークに合わせた懇親会もされているのですか?
小宮:月1でオンライン勉強会をしているのですが、その二次会として懇親会を開いています。会社から1人3000円まで補助が出るので、デリバリーを頼んでオンライン飲み会をするといった感じで。
—勤勉なメンバーが多いようにも見受けられますね。
小宮:そうですね。最新の技術トレンドを追って勉強したい、というメンバーが多いです。メンバー同士でお互いに刺激を与え合いながらスキルアップするような風潮がありますね。
小山:私の場合、先輩社員にアドバイスをいただきつつコーディングをしているので、日々の業務を通じた学びがたくさんあります。また、入社当初はお昼休憩や勤務後の時間を活用して資格の勉強をよくしていましたね。
—普段出社されることが多いのですか?
小山:在宅勤務しているエンジニアがほとんどですが、私の場合出社することが多いですね。リーダーやチームの方針に合わせて在宅と出社を切り替えていますね。
—作業時間が多いように見受けられますが、ミーティングはあまりないのでしょうか?
小山:今のプロジェクトはチーム規模が小さいこともあり、その時々の必要に応じてテキスト等でうまく連携が取れているのでミーティングはほとんどなく、作業に集中する時間が多いですね。本当に黙々と作業をしています(笑)。
—作業後は特に残業することなく退勤されるのですか?
小山:そうですね。SSCでは残業管理を徹底しているので比較的残業は少ないですね。現場によっては残業時間が45時間を超えそうになってしまうケースもあるのですが、基本的には残業をあまりしないように心がけていて、社内の平均残業時間も月10時間ほどです。
小宮:月45時間以上残業しているメンバーがいる場合は、様子を伺いに行くようにしています。そこで「現場の状況的に厳しい 」という話があれば、直接現場に訪問して残業時間を減らすように交渉することもありますね。
—退社後は何をされているのですか?
小山:勉強をしたり、家事や趣味をしたりと、仕事とのオンオフのバランスをとって自由時間を楽しんでいますね。
—チームづくりにおいて重視されていることはありますか?
小宮:個性の尊重を重視しています。それぞれの特性を見極めて、適材適所の配属ができるようにしています。独断で見極めるのではなく、当人との相談から自然に本音を引き出し、それをチーム設計に反映するようにしています。
小山:個性を尊重してもらっている実感はすごくありますね。定期的に話を聞いていただき、「どういうことがしたいのか」を一緒に考えてくださっています。先輩に聞いても、「どういう現場に行きたいのか」といった部分をマネージャー陣が一緒になって考えてくれるという話はよく聞きますね。メンバーの話を聞く姿勢がすごくある組織だと思います。
小宮:我慢してもらっているときもあると思いますが、基本的にはメンバーの希望に答えられるように体制を整えていますね。
—今後どのようなメンバーと一緒に働きたいですか?
小宮:一緒にチームを作ることを楽しんでいただけるような方、柔軟性のある方に来ていただきたいですね。
小山:チームの一員として気持ちよく仕事できる方、成長意欲の高い方と一緒に働きたいですね。
—今後はどの事業に力を入れていきたいですか?
小宮:SIサービスに力を入れて強い開発チームを構築し、自社サービスの開発を実現したいです。SIサービスを通じて社内エンジニア同士が活発にコミュニケーションできる機会を創出し、チームの結束力を強化したいです。
小山:個人的にも、自社サービスの開発を進めることでより当事者意識を持って働けると感じています。現在はSESとして大きなプロジェクトに参画することが多いので、どうしても自分の役割や目的が見えづらくなってしまうことがあります。SSCメンバーの一員として、自社サービスの開発やSIサービスに携われることは大きなやりがいになると思います。
—現在チームが抱える課題について教えていただけますか?
小宮:中堅エンジニアの不足が課題点です。チームの体制化や開発スピードを上げるためには、中堅の方の力が必要だと感じています。SIサービスのチームビルディングやプロジェクトマネージャーとして中堅の方にはご活躍いただきたいです。SESでも、開発チームのリーダーとして複数案件をリードしつつ体制化を進めていただける方を探していますね。
<開発チームの作業風景>