SHARE

目次

SHARE

キャリア戦略

ITエンジニアの年収格差ーハイクラスほど市場価値が加速する時代に

はじめに

こんにちは。Forkwell の赤川(@Akira_Akagawa)です。ITエンジニアのキャリアや年収分について分析・登壇することを生業にしています。
本レポートは、DataChainのEM 新田さん(@t_shinden)から分析リクエストをきっかけに、調査したものです。

赤川さん、こんにちは!ITエンジニアの転職学、今回も楽しかったです。
1つ知りたい情報があって相談です。
エンジニアの年収の上がり幅について、よく平均や中央値だけで書かれたものは見るのですが、実際はリードエンジニアやEMなどのハイレイヤーの方が激化していて、上昇率が高いのでは?という仮説を持っています。
こうした情報はお持ちではないでしょうか。つまり、全体平均も上がっているだけでなく、上位層の上昇率の方が高かったりしないのか?を知れると嬉しいです🙏

筆者自身も興味あるテーマでしたので、さっそく調査してみました。その結果、この仮説は全年代で支持されていることがわかりました。特に40代のハイクラス層において顕著な伸びが見られました。一方で、ITエンジニアは市場価値が上がり続けていると言われることが多いものの、上位層でなければその恩恵を得ることが難しい構造があることも明らかになりました。
現代のIT業界でのキャリア形成を考える上で重要な示唆が得られましたので、ぜひお読みいただければ幸いです。

忙しい人用のまとめ

本レポートは、2018年から2024年にかけてのITエンジニアの市場価値(年収)の変化を年代別(20代、30代、40代)・パーセンタイル層別(上位5%、上位25%、中央値、下位25%、下位10%)に分析したものです。調査にあたって、2025年3月時点で Forkwell に登録するIT/Webエンジニアの匿名データのうち約1万7千人分を利用しました。
本レポートから得られた主要な発見と示唆は以下の通りです。

1. ITエンジニアの待遇の二極化が進行中

市場価値が継続的に上昇するエンジニア層と、あまり上昇しないエンジニア層の格差が拡大しており、スキルや専門性による分断が顕著になっていました。具体的には

  • 40代上位5%エンジニアの市場価値は年間50万円という顕著なペースで上昇、これは同じ40代の上位10%(年間25.0万円)の2倍にも相当
  • 下位層の市場価値上昇は極めて緩やか:20代下位10%は年間3.3万円、40代下位10%も年間3.3万円と上位層に比べて著しく低い上昇率
  • 年代内格差が拡大傾向:40代では上位5%と中央値の格差が2018年の395万円から2024年には600万円へと拡大

 

2. 若手エンジニアの市場価値も大きく変動

特に20代上位層の市場価値が近年急速に上昇していました。具体的には

  • 20代上位5%エンジニアの市場価値は年間16.7万円のペースで上昇、20代上位25%層は年間14.7万円のペースで上昇
  • 一方、20代下位10%層年間3.3万円という上位層に比べて低い上昇率であった

 

3. これらの発見から導かれる示唆

  • ハイクラスほど年収が上がるトレンドの中にあり、企業評価制度のアップデートがなければ市場価値とのギャップが拡大しやすい傾向にある
  • 市場価値向上には早期からの差別化が重要:20代で上位5%に入れば、その後も高い市場価値上昇が期待できる複利効果がある
  • エンジニアの待遇は良いと言われることも多いが、上位層に入らなければその恩恵を得づらい構造がある

以下、具体的な調査内容です。

1. 調査概要

1.1 調査の背景と目的

本調査は、ITエンジニアの市場価値がどのように変化しているかを定量的に把握し、キャリア戦略立案のための基礎データを提供することを目的として実施しました。特に従来分析されていなかったパーセンタイル層別の動向も含め、市場全体の構造変化を詳細に分析することで、より包括的な知見を得ることを目指しています。

1.2 調査方法

ITエンジニアが転職サービス Forkwell に登録した際の年代別・年収データを2017-2019年、2020-2022年、2023-2025年の3期間で三ヶ月移動平均として収集し、同一年代・同一パーセンタイル層の市場価値(年収)の変化を分析しました。このデータは同一エンジニアの経時的な変化を追跡したものではありません。

※注記:本レポートで示す「年間平均上昇額」は、個々のエンジニアの昇給額ではなく、特定の年代・パーセンタイル層(例:20代上位5%)に属するグループ全体の市場価値の変化を表すものです。つまり、2018年時点での「20代上位5%」と2024年時点での「20代上位5%」は異なる人材で構成されている可能性が高く、この差分から算出した上昇額を、市場全体における各層の価値変動を示すものと解釈しています。

1.3 データの構成

分析対象は以下の15グループです。

  • 20代(上位5%、上位10%、上位25%、中央値、下位25%、下位10%)
  • 30代(上位5%、上位10%、上位25%、中央値、下位25%、下位10%)
  • 40代(上位5%、上位10%、上位25%、中央値、下位25%、下位10%)

2. 分析結果

2.1 市場価値の年次変化分析

各グループの2018年から2024年にかけての市場価値(年収)の推移を分析した結果、以下の変化パターンが明らかとなりました。
グラフ1: 各グループの年間市場価値上昇額(2018-2024年)

表1: 各グループの年間市場価値上昇額(2018-2024年)

グループ 2018年市場価値 2024年市場価値 6年間の上昇額 年間平均上昇額
40代上位5% 1000万円 1300万円 300万円 50万円/年
40代上位10% 950万円 1100万円 150万円 25万円/年
40代上位25% 800万円 900万円 100万円 16.7万円/年
40代中央値 605万円 700万円 95万円 15.8万円/年
40代下位25% 500万円 540万円 40万円 6.7万円/年
40代下位10% 400万円 420万円 20万円 3.3万円/年
グループ 2018年市場価値 2024年市場価値 6年間の上昇額 年間平均上昇額
30代上位5% 950万円 1050万円 100万円 16.7万円/年
30代上位10% 800万円 930万円 130万円 21.7万円/年
30代上位25% 650万円 760万円 110万円 18.3万円/年
30代中央値 510万円 600万円 90万円 15万円/年
30代下位25% 450万円 472.5万円 22.5万円 3.8万円/年
30代下位10% 360万円 400万円 40万円 6.7万円/年
グループ 2018年市場価値 2024年市場価値 6年間の上昇額 年間平均上昇額
20代上位5% 700万円 800万円 100万円 16.7万円/年
20代上位10% 600万円 700万円 100万円 16.7万円/年
20代上位25% 500万円 588万円 88万円 14.7万円/年
20代中央値 400万円 480万円 80万円 13.3万円/年
20代下位25% 350万円 400万円 50万円 8.3万円/年
20代下位10% 300万円 320万円 20万円 3.3万円/年

分析から、20代で上位5%、10%に属するエンジニアの市場価値は年間約16.7万円のペースで上昇していることが確認されました。これは同年代の下位のパーセンタイル層より高い上昇率です。特筆すべきは、40代上位5%層は年間50万円、同じ40代の上位10%層でも25万円と大きく伸びていることが明らかとなりました。一方、下位10%層はいずれの年代でも上昇率が低く、20代と40代では年間3.3万円にとどまっています。

※注記:ここでの「市場価値の上昇」とは、各パーセンタイル層に属するグループ全体の市場価値の変化を指し、個々のエンジニアの昇給を直接表すものではありません。例えば「40代上位5%層の市場価値が年間50万円上昇している」とは、40代上位5%という層の市場評価が年々高まっていることを意味します。

また、年代別・パーセンタイル層別の特性として、以下の点が注目されます。

  1. 年代とパーセンタイルによる上昇額の明確な差異:
    • 40代上位5%層が突出して高い上昇額(年間50万円)を示しています
    • 30代では上位10%層(年間21.7万円)が特徴的な上昇を示し、上位5%層(年間16.7万円)を上回っています
    • 20代ではパーセンタイル上位層(上位5%・上位10%)が均等に上昇(年間16.7万円)しています
    • 下位10%層は年代を問わず低い上昇額(3.3~6.7万円/年)にとどまっています
  2. 上位5%層と上位10%層の差異
    • 40代では上位5%(50万円/年)と上位10%(25万円/年)の間に2倍の差
    • 30代では逆に上位10%(21.7万円/年)が上位5%(16.7万円/年)を上回る
    • 20代では上位5%と上位10%が同じ上昇率(16.7万円/年)を示す
  3. 中央値層の堅調な成長
    • 全年代で中央値層は比較的安定した上昇(13.3~15.8万円/年)を示す
    • 特に20代中央値層(13.3万円/年)は下位25%層(8.3万円/年)に対して大きな差
  4. 年代内格差:同じ年代内で上位5%と下位10%の年間市場価値上昇額を比較すると、40代では15倍(50万円 vs 3.3万円)、30代では2.5倍(16.7万円 vs 6.7万円)、20代では5倍(16.7万円 vs 3.3万円)の差が生じています。

2.3 パーセンタイル間格差の推移

同一年代内における上位層と下位層の市場価値格差の推移を分析した結果、以下の変化が確認されました。

表6: 同一年代内における上位層と中央値の市場価値格差

年代・比較対象 2018年の格差 2024年の格差 変化
40代 上位5%vs中央値 395万円 (1000万円 – 605万円) 600万円 (1300万円 – 700万円) +205万円
40代 上位10%vs中央値 345万円 (950万円 – 605万円) 400万円 (1100万円 – 700万円) +55万円
30代 上位5%vs中央値 440万円 (950万円 – 510万円) 450万円 (1050万円 – 600万円) +10万円
30代 上位10%vs中央値 290万円 (800万円 – 510万円) 330万円 (930万円 – 600万円) +40万円
20代 上位5%vs中央値 300万円 (700万円 – 400万円) 320万円 (800万円 – 480万円) +20万円
20代 上位10%vs中央値 200万円 (600万円 – 400万円) 220万円 (700万円 – 480万円) +20万円

この分析から、40代上位5%層と中央値層の市場価値格差が著しく拡大している(+205万円)ことが確認されました。一方、30代や20代では上位層と中央値層の格差拡大は比較的小さいものにとどまっています。

2.4 年代間の市場価値格差の推移

各年代の上位層の市場価値を比較すると、興味深い格差の変化が確認されました。

表7: 上位5%層における年代間の市場価値格差の変化

比較対象 2018年の格差 2024年の格差 変化
40代vs30代 50万円 (1000万円 – 950万円) 250万円 (1300万円 – 1050万円) +200万円
30代vs20代 250万円 (950万円 – 700万円) 250万円 (1050万円 – 800万円) 変化なし

40代上位5%と30代上位5%の市場価値格差が急速に拡大している(+200万円)一方、30代と20代の市場価値格差は250万円と一定を保っていることが明らかとなりました。

表8: 上位10%層における年代間の市場価値格差の変化

比較対象 2018年の格差 2024年の格差 変化
40代vs30代 150万円 (950万円 – 800万円) 170万円 (1100万円 – 930万円) +20万円
30代vs20代 200万円 (800万円 – 600万円) 230万円 (930万円 – 700万円) +30万円

上位10%層では、年代間の格差拡大は比較的小さく、40代と20代の間でも50万円の拡大にとどまっています。これは、上位5%層の格差拡大(+200万円)と比較して顕著な違いです。

表9: 下位10%層における年代間の市場価値格差の変化

比較対象 2018年の格差 2024年の格差 変化
40代vs30代 40万円 (400万円 – 360万円) 20万円 (420万円 – 400万円) -20万円
30代vs20代 60万円 (360万円 – 300万円) 80万円 (400万円 – 320万円) +20万円

下位10%層では、年代間の市場価値格差はわずかな変化にとどまっており、40代と30代の間では格差が縮小(-20万円)さえしています。このことは、下位層ではキャリアの進展や経験の蓄積による市場価値の向上が限定的であることを示唆しています。

3. 考察と示唆

3.1 年代別のキャリア戦略への示唆

本調査結果から、各年代のエンジニアに対して以下のキャリア戦略が示唆されます。

20代エンジニアにとっての示唆

20代で上位5%に属するエンジニアにとって、市場価値は毎年約16.7万円のペースで上昇しています。この傾向がいつ飽和して止まるかはわからないものの、労働人口不足からしばらくは続くことが予想されます。

※この「市場価値上昇」は市場全体における20代上位5%層の評価の変化を表すものであり、個人の昇給を直接約束するものではありません。しかし、この層に入り続けることができれば、市場の評価に応じた高い年収を獲得できる可能性が高いことを示しています。

現在20代で上位5%に位置するエンジニアは、以下の点に注目すべきです。

  • 現在の市場価値(約800万円)は、30代上位5%の市場価値(約1050万円)に向かって上昇中
  • 20代での初期値が高いことから、40代になった際には、現在の40代の1300万円を上回る年収に達する可能性があります。



20代でまだ上位5%に達していないエンジニアにとっては、特に上位25%層(年間14.7万円上昇)と中央値層(年間13.3万円上昇)でも市場価値の上昇が見られるため、スキルアップによって上位層へ移行する取り組みが重要です。逆に下位10%層(年間3.3万円上昇)ではキャリア初期段階から大きな差がついてしまうリスクがあるため、早期の対策が不可欠です。

30代エンジニアにとっての示唆

30代で上位5%に属するエンジニアは、市場価値が年間約16.7万円のペースで上昇していますが、40代上位5%層の年間50万円と比較するとまだ伸び代があります。市場価値をさらに高めるためには、以下の戦略が考えられます。

  • 特定の専門領域でリーダーシップポジションを獲得し、40代での大幅な市場価値上昇となる可能性(詳しくは「ITエンジニアの転職学 — 40歳へのカウントダウンとの向き合い方」で解説しています)
  • 最新テクノロジーやビジネス価値創出に関するスキルを深化させることで、年間市場価値上昇額を16.7万円から30万円以上に引き上げる可能性
  • マネジメントスキルとテクニカルスキルの両方を磨くハイブリッドキャリアパスの構築が、40代での市場価値最大化につながる可能性



30代で中央値以下に位置するエンジニアは、30代下位25%層(年間3.8万円上昇)、下位10%層(年間6.7万円上昇)と、上位層との差が拡大していく傾向があります。この状況を打開するためには、以下の対策が効果的と考えられます。

  • 需要の高い技術領域への特化した学習投資
  • 業界や企業規模の見直しによる市場価値の再評価
  • プロジェクトマネジメントなど、技術以外の付加価値スキルの獲得

 

40代エンジニアにとっての示唆

40代で上位5%に属するエンジニアの市場価値は年間約50万円という顕著なペースで上昇しており、これは他のどのグループよりも高い水準です。ミドル後半のハイクラスなエンジニアの獲得競争は激化しており、市場価値が他の世代と比べても大きく上がっています。このグループに属するエンジニアは

  • 高度な専門性と経験が市場で高く評価されていることが確認されており、その専門性をさらに深化させることで市場価値の上昇を維持できる可能性があります
  • 若手エンジニアへの知識移転やメンタリングなど、新たな付加価値創出によって市場での希少性を高められる可能性があります
  • テクニカルリーダーシップやアーキテクチャ設計など、高度な意思決定を担うポジションがさらに市場価値を高める可能性があります



40代で中央値以下に位置するエンジニアについては、特に深刻な状況が明らかとなりました。40代下位10%層の市場価値上昇は年間わずか3.3万円であり、上位5%層(年間50万円)との差は15倍にも達します。この層のエンジニアには以下の対策が緊急に必要です。

  • 現在のスキルセットと市場ニーズのギャップ分析
  • 業種・職種の転換も視野に入れたキャリア再設計
  • 特定のニッチ領域での専門家としての再ポジショニング
  • もしくは、現状を受け入れたうえで、納得できるキャリアを模索する

 

3.2 パーセンタイル層別の特徴と対策

本調査の結果からは、パーセンタイル層ごとに異なる特徴と対策が導き出されます。

上位5%層の特徴と対策

  • 特徴: 年齢が上がるにつれて市場価値上昇率が加速する傾向があります(20代・30代: 16.7万円/年 → 40代: 50万円/年)
  • 市場の評価ポイント: 専門性の深さ、ビジネスインパクト、リーダーシップ能力
  • 推奨される対策・観点:
    • 上がり続ける期待値を超えた価値を出す
    • 特定領域のエキスパートとしてのブランディング強化
    • 業界内での知名度向上(登壇、発信、コミュニティ活動など)
    • 時には年収よりも大事にしたいことがないか自問する

 

上位25%層の特徴と対策

  • 特徴: 比較的安定した市場価値上昇(14.7-18.3万円/年)を示し、特に近年は20代で14.7万円/年と高い上昇率
  • 市場の評価ポイント: 実務能力の高さ、汎用的なスキルセット、適応力
  • 推奨される対策・観点:
    • より専門性の高いスキルセットへの移行
    • テックリード、プロジェクトリーダーなどのリーダーシップ経験の獲得
    • 上位5%層への移行のための差別化要素の構築

 

中央値層の特徴と対策

  • 特徴: 安定した市場価値上昇(13.3-15.8万円/年)を示すが、長期的には上位層との格差が拡大
  • 市場の評価ポイント: 安定した業務遂行能力、チームワーク、基本的なスキルセット
  • 推奨される対策・観点:
    • 市場価値の高い技術領域へのスキルシフト
    • 特定業界や業務領域への特化
    • 転職・副業による市場価値検証と向上

 

下位25%、10%層の特徴と対策

  • 特徴: 低い市場価値上昇(3.3-8.3万円/年)
  • 市場の評価ポイント: 基本的な開発スキル、限定的な経験
  • 推奨される対策・観点:
    • 体系的なスキルの棚卸しと市場ニーズとのギャップ分析
    • 実務経験を補完する資格取得やポートフォリオ構築
    • 技術勉強会などのコミュニティを通じた積極的なインプット
    • キャリアパスの抜本的な見直し
    • 今の自分の環境が、自分を今の位置に閉じ込めていないか疑う
    • 今の自分の価値観・行動が、自分を今の位置に留めていないか疑う

4. まとめ

本調査の市場価値データからは、ITエンジニアのキャリア全体を通じた重要な示唆が読み取れます。

  1. 早期からの差別化が重要: 20代で上位5%に入るエンジニアは、その後も高い市場価値上昇が期待できます。早期からの専門性獲得が長期的なキャリア形成に大きな影響を与えます。
  2. 市場価値の複利効果: 年間市場価値上昇額は年代とともに大きくなる傾向があり、キャリア初期の差が時間とともに拡大します。20代で上位5%に位置しているエンジニアが30代、40代と進むにつれて、その市場価値の優位性はさらに拡大する可能性があります。
  3. 上位5%を維持するための差別化戦略: 各年代で上位5%に留まるためには、単なる経験年数だけでなく、技術的専門性、ビジネス価値への貢献、リーダーシップ能力など、複合的な差別化要素が必要です。
  4. 下位層からの脱出の難しさ: 下位5%層の市場価値上昇は全体的に低く、時間の経過とともに他の層との格差が拡大していく傾向があります。ITエンジニアは待遇が良いと言われることも多いですが、上位層に入らなければその恩恵を得づらい構造がわかりました。キャリア初期の段階で下位層に位置している場合は、早期の抜本的対策が必要です。
  5. 評価制度と市場価値のギャップ認識: 多くの企業評価制度において、通常年収を上げるにはより上の評価テーブルに当てはまる振る舞いをする必要がありますが、市場価値そのものが上がっていることも考慮する必要があります。つまり、同じ評価であっても、ハイクラスほど年収が上がるトレンドの中にいるということを認識し、適切な報酬交渉や転職戦略を検討することが重要です。

ITエンジニアのキャリアについて詳しく知りたい方におすすめの動画

筆者は、今回のレポートのような、ITエンジニアの年収やキャリアを分析した動画を多数公開しています。興味を持たれた方は、ぜひ次のコンテンツもご視聴ください。

📊 年収800,1000万円の壁とキャリアの分岐点について知りたい方

「ITエンジニアのための転職学 – 年収800万円の壁・1000万円の壁」
自分の市場価値を客観的に知りたい方、転職を考える前に情報収集したい方におすすめです。転職市場の実態と、年収の壁を超えるために必要な要素を包括的に解説しています。
視聴する

💼 年収800万円突破のための具体的なスキルバランスを知りたい方

「ITエンジニアのための転職学 – 年収800万円を超える能力値の振り方」
キャリアアップに必要な6つの具体的能力と、役割別の最適な能力バランスについて知りたい方に。伸び悩むパターンとその克服方法も詳しく解説しています。
視聴する

🚀 年収1000万円を超えるキャリアパスを探っている方

「ITエンジニアの転職学 — 年収1000万円、マネジメントで超えるか、スペシャリストで超えるか」
マネジメント路線とスペシャリスト路線、どちらで高年収を目指すべきか悩んでいる方に「1000万円突破のパターン」を解説しています。
視聴する

🕰️ 30代のキャリア戦略を考えたい方

「ITエンジニアの転職学 — 40歳へのカウントダウンとの向き合い方」
30代後半から40代にかけてのキャリア戦略を練りたい方におすすめ。家庭との両立、転職のリスクとチャンス、年齢を重ねても市場価値を維持・向上させる方法などを詳しく解説しています。
視聴する

🚄 20代で最速で上位層に入りたい方

「ITエンジニアの転職学 – “20代で年収800万円最速RTA”と“その罠”」
20代のうちに収入アップを実現する具体的手法と、年収を最優先したキャリア選択が、中長期的にどのような影響を及ぼすのか、実際の事例を交えて紹介します。
イベントに参加する(2025/06/03)

※各動画は無料でご視聴いただけます。Forkwellアカウントでのログインが必要です。

ハイキャリアこそ、エージェントに頼ろう!

転職は思ったよりも、時間がかかる
年収800万円以上のハイキャリアでも、42%が転職に1年以上かかっています。


技術力が高いほど、転職先が限定される
スキルや志向が明確なほど、マッチするポジションは限定されます。


ハイキャリアでも、面接には落ちる
素晴らしいキャリアでも面接に落ちることは珍しくありません。メンタル対策や面接の振り返りをサポートします。


自分のペースで進めたいなら「スカウトをON」
エージェントに頼らずスカウトメールから直接応募も可能です。


Forkwellエージェントは、企業選びから面接対策まで、あなたの転職活動を徹底的にサポートします。「経験チャート」機能を利用すれば、たった3分であなたの経歴を作成できます。

赤川ポートレート

赤川朗

Follow

記事一覧へ

ITエンジニアのキャリアに本気で向き合う転職サイトForkwell(フォークウェル) の事業責任者を4年務めました。子供のころから、何かを作るのが大好きで、今でもモノづくりをしている人たちを尊敬しています。Infra Study、Front-End Study、Data Engineering Studyなど、ITエンジニア向けの勉強会も多数開催しています。 https://forkwell.connpass.com/