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Forkwell エージェント体験

二度のアンラーニングでアーキテクトになったエンジニアが、コドモンを選んだ理由 – Forkwell エージェント体験 Vol.15

今回は、14年のエンジニア経験を持ち、アーキテクトとしてのキャリアを歩んできた友野氏にお話を伺います。SIerでキャリアをスタートし、自社SaaS企業での経験を経て、このたび保育業界のDXに取り組むコドモン社に入社された友野氏。なぜコドモンを選んだのか、そしてForkwellのキャリアアドバイザーとの関わりについて語っていただきました。聞き手は、友野氏の転職活動に伴走したForkwellのキャリアアドバイザー赤川です。

アーキテクトという軸を見出すまで

赤川: まずは簡単に自己紹介をお願いします。

友野: 大学で情報工学を学び、新卒で金融系のSIerに入社しました。そこで9年間、アプリケーション開発やインフラの開発・運用などを経験しました。その後、契約管理サービスを提供するスタートアップに約4年8ヶ月在籍しました。エンジニアとしてのキャリアは14年ほどになり、その間、開発者、アーキテクト、チームリーダー、エンジニアリングマネージャーと、一通りのロールを経験してきました。現在はその中でもアーキテクトという役割を軸に据えながら、引き続きソフトウェアエンジニアとして活動しています。

赤川: アーキテクトという役割に面白みを感じ、キャリアとして歩まれている方はまだそれほど多くない印象です。アーキテクトという仕事に対して、得意だと感じたり、楽しさを見出したりしたエピソードがあれば教えてください。

友野: アーキテクトを明確に目指そうと思ったのは、新卒で入社したSIerでのプロジェクトがきっかけです。5年目までは主に一括請負開発の案件を担当し、システムを開発して納品するアプローチが中心でした。しかし、そのタイミングで初めて客先常駐のプロジェクトに参加することになり、そこでの経験が大きな転機となりました。
当時、アプリケーション開発やインフラ構築・運用の経験を複数案件で積み、自分なりに技術的な自信もついていました。社内でも一定の評価を得ていたこともあり、大概のことは自分でできるなというような感覚を持っていました。
しかし、客先常駐先のプロジェクトでは、それまでの経験がまったく通用しませんでした。まさに井の中の蛙でした。そこには、とても優秀なアーキテクトがいて、DDD(ドメイン駆動設計)、オニオンアーキテクチャ、マイクロサービスといった当時としてはモダンな技術アプローチを採用していたのです。私はその環境に直面し、とてつもない無力感を覚えました。

赤川: そこでの経験が、アーキテクトとしての視点を持つきっかけになったのですね。

友野: はい。私はそのプロジェクトのアーキテクトの方に話を聞きながら、自分の考え方を変えなければならないと痛感しました。それまでの知識やスキルを一度リセットし、関連書籍を読み漁り、他のエンジニアと議論を重ねながら学び直しました。
特に、これまでの「機能を作ること」に集中していた視点から、開発プロセス全体、チームのマインドセットやスキルセットといった広い視点へとシフトしたことが、大きな転機でした。ただ単にコードを書くのではなく、アーキテクチャを整理し、人やプロセスを含めた全体設計を考えることの重要性に気づいたのです。この経験が、私にとって大きなインパクトをもたらしました。

二度のアンラーニング経験

赤川: 面談の中で友野さんのキャリアを聞いていると、大きく視点が変わる「アンラーニング」の機会が二度あったように感じます。大学から実務の現場へ進んだ時、そして、実務の中で5年が経った時。この経験が、アーキテクトとしての成長につながっているのではないでしょうか?

友野: その通りです。大学院では、内部統制のためのログ管理など、社会課題を解決する研究をしていました。しかし、実務の現場に出ると、理論的には正しいとされることが必ずしもそのまま適用できるわけではないことを痛感しました。SIerで働く中で、価値を実際に周囲に届けるためには、理論だけではなく現実の制約や運用面も考慮しなければならないと学びました。
また、5年目のプロジェクトで出会ったアーキテクトの方は、本当に優秀な方でした。理論と実践のバランスが絶妙で、モデリングによる概念理解、論理的/物理的な設計、ビジネス要求に基づくフェーズの切り替えなど、すべてが体系的に整理されていました。その姿勢を目の当たりにし、「自分もこうなりたい」と強く思いました。

転職を意識し始めたきっかけ

赤川: そうした経験を経て、今回の転職活動につながったと思いますが、転職を意識し始めたタイミングはいつ頃でしたか?

友野: 転職を考えるきっかけはいくつかありました。1つは赤川さんの『ITエンジニアの転職学 – 年収800万円の壁・1000万円の壁』を視聴したことです。それまでもForkwellの勉強会には参加していましたが、このタイトルに惹かれ、軽い気持ちで参加しました。当時は転職する気持ちはなく、採用担当者として市場感を知るために視聴しました。

もうひとつのきっかけは、元同僚との会話です。非常に優秀で、もう一度一緒に働きたいと思える方と飲みに行った際、エンジニアとしてのキャリアについて雑談する中で「良いポジションがあるからカジュアルに話を聞いてみないか」と誘われました。せっかくなら、一社だけでなく他の企業の話も聞いてみようと思い、それ以前からForkwellのスカウトを受けていたこともあり、本格的に転職を検討し始めました。

赤川: コドモンとの出会いはいつ頃だったのですか?

友野: コドモンは3年ほど前からForkwellでスカウトを送ってくれていました。そこから半年に1回くらいのペースで、定期的にミートアップや交流会に呼んでいただき参加していました。技術的な負債にどう向き合うかやアーキテクチャのトレンドについて色々と意見交換でき、とても楽しかったです。
また、実は私、コドモンのユーザーだったんです。紙の文化だった最初の保育園から、コドモンを導入している保育園に転園した際に、その洗練されたユーザー体験に本当に感動しました。その頃からサービスに対する興味もありましたし、いちユーザーとしても応援していました。

転職活動の具体的なプロセス

赤川: 本格的に転職活動を始めたのはどんなきっかけでしたか?

友野: 履歴書を更新するのが面倒だと思っていたところ、Forkwellとの面談の中で、テンプレートや添削などのサポートをいただけると聞き、軽い気持ちで話を聞いてみようと思いました。結果的にそのタイミングから転職活動が一気に動き出しました。

赤川: Forkwellのサポートはいかがでしたか?

友野: サポートで助かったことは大きく3つありました。一つはプロセス的な部分で、定期的なリマインドが心地よく助かりました。本業にかまけてついつい後回しになりがちなところを、クイックなレスポンスや面談設定によって、ちょっとした躓きを事前に取り除きながら進めることができました。最初の転職活動はエージェントとのコミュニケーションがストレスで辛い思い出がありましたが、今回はスムーズに進めることができました。
二つ目はレジュメのサポートの部分で、どういう展開で書くと伝わるかを対話を通じて客観的に見ることができたのが良かったです。
三つ目は、各企業との最終面接のフェーズで、紋切り型のアドバイスではなく、私のキーワード(社会課題解決、ドメインへの興味、次の世代に残したいもの)、エンジニアとしてどうありたいか、守りたい生活スタイルに合わせたフィードバックをいただけたのが意思決定をする上でとても助かりました。

赤川: Forkwell以外に利用したサービスはありますか?

友野: とある転職サービス主催の勉強会の後にキャリア面談を1度しましたが、当時転職するつもりがなかったこともあり、1回話を聞いて終わりでした。1社目に入社する際に利用した転職エージェントとやり取りした際にも共通して感じたことですが、求人を紹介するだけという印象で、次の一歩に進むきっかけにはなりませんでした。
一方、Forkwellの赤川さんとの面談では、技術的な話だけでなく、市場におけるエンジニアの解像度の高さが圧倒的で、自分のキャリアの見通しが明確になりました。統計データから見る傾向、社会資本の重要性など、理論的な情報を活用したアプローチは他サービスにはない点だと考えています。

内定獲得から意思決定まで

赤川: 結果的に志望度の高かった2社から内定を獲得されました。非常に悩んでおられましたが、当時のことを振り返っていただけますか。

友野: 条件面の交渉や、各企業に入社・卒業された方に対して私が知りたい観点でのヒアリングまで行っていただき、とても助かりました。入社された方がどういう風に会社に向き合っているか、卒業された方がどういう点で転職されているのかなど、利害関係のない方のポジティブ・ネガティブの両面の意見を知ることができたのが良かったです。SNSや口コミサイトでは得られない、スクリーニングされた情報は私にとって意義のあるものでした。

赤川: 複数の内定が出た中で企業を選ぶにあたって、どのような観点で意思決定をされましたか?

友野: まず、選社軸としてプロダクトカンパニーであるか、次の世代に何を残せるか、社会課題の解決に取り組めるかという軸を持っていました。その上で会社が向き合っているドメインの将来性も重視しました。これ以外に組織文化、処遇、働き方なども考慮して比較シートにまとめ、現職に残る選択も含めて、総合的に検討しました。

赤川: コドモン社を選んだ決め手は何ですか?

友野: ミッション・プロダクトです。ミッション(子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに)に向けて、事業/プロダクトがしっかり成長している点が決め手でした。保育領域だけでなく、その先の子どもを取り巻く環境を社会全体で支えていこうとする世界観に共感しました。

その他では、フルリモートで柔軟な働き方ができる点や、育児している社員が多い点、具体的な課題が自分のやりたいことに合致していたことも魅力的でした。私の経験が活かせると思い、入社を決めました。

また、代表の小池さんとのお話も非常に興味深かったです。スタートアップの創業者や代表は、陣頭指揮を執るカリスマ性がある方が多いですが、小池代表は面談の中で社員が活躍できる環境を作るのが自分の役目だとおっしゃっており、まさにサーバントリーダーのような方だと感じました。無茶はせず、やるべきことは確実に実行しながらも、持続的/継続的に成長していこうとする意思が強くあると思いました。
会社全体としても大企業のような良くも悪くも硬直した形ではなく、プロセスを変えていこう、フラットにチームで前に進もうという姿勢があるので、スタートアップのようなデリバリーと、地に足をつけてやっていこうというバランス感覚が面白いと思いました。

赤川: 本日はありがとうございました。コドモンでの新たな挑戦が実り多きものになることを願っています。

友野: こちらこそ、ありがとうございました。

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赤川ポートレート

赤川朗

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ITエンジニアのキャリアに本気で向き合う転職サイトForkwell(フォークウェル) の事業責任者を4年務めました。子供のころから、何かを作るのが大好きで、今でもモノづくりをしている人たちを尊敬しています。Infra Study、Front-End Study、Data Engineering Studyなど、ITエンジニア向けの勉強会も多数開催しています。 https://forkwell.connpass.com/

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