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テクノロジーの力で “家族” をもっと豊かにしたい。劉承桓、赤沼寛明&柿本玄(ユニファ株式会社 前編)〜Forkwell採用成功インタビュー

「テクノロジーの力で “家族” をもっと豊かに」をモットーに創業された、ユニファ株式会社。『Unify(一つにする)+ Family(家族)』という名前の通り、現在は保育園向けサービスを軸に展開し、IoTやAIの力を活用することで、保育業務の負担軽減や保育の品質を向上する「スマート保育園」の実現することに取り組んでいます。

同社は「この事業で世界No.1を目指す」という志をもとに、多くの外国人エンジニアを採用している会社でもあります。今回は、韓国出身のエンジニアである劉 承桓(ユ スンファン)さん、CTO赤沼寛明さん、劉さんの上長にあたる柿本玄さんにお話を伺いました。

空いたリソースで、本質的な保育に注力してほしい

――よろしくお願いします。本連載では初登場になります、御社がどのような事業を行なっているのか伺えますでしょうか。

柿本 弊社ユニファは「テクノロジーで、世界中の家族コミュニケーションを豊かに」という思いを持って創業された会社です。

現在はIoTやAIの力を活用することで、保育業務の負担軽減や保育の品質を向上する「スマート保育園」の実現を目指しています。

もともとは、写真の販売サービス「ルクミーフォト」からスタートしました。先生だからこそ撮れる子どもたちの日常を、手間なく保護者の方へ届けるサービスです。

保育園では昔からお子さんの写真を販売されていますが、それをWEBでもやれるようにしよう、というものですね。

他の柱としては、ヘルスケア系のサービスです。例えば「ルクミー午睡チェック」というサービスで、おひるねの時間に子どもがうつ伏せ寝になっていないかチェックするためのセンサーデバイスを、アプリを組み合わせてやれるサービスを展開しています。

2019年4月から、もともとリクルートさんが運営されていた「kidsly(キッズリー)」というサービスを引き継いでいます。連絡帳をデジタル化したサービスで、出欠・お迎え管理や画像の共有、個別連絡や園からのお知らせを確実に届けることができるサービスです。

今後は、そうした保育園向けサービスをより拡充していくことを計画しています。

――私(インタビュアー・澤山)も子どもが2歳で、現在保育園に通っています。先ほどデモ動画を拝見したのですが、とても便利ですね。例えばウチの保育園では手書きの連絡帳を使用しているので、紛失したらすべての記録が失われてしまうんですね。そういう点でも、素晴らしいサービスだと思いました。

柿本 娘さんが通われている園では、WEBサービスを導入されていないんですか? 

――していないんです。いろいろ理由があると思うのですが、一つは現場のリテラシーが追いついていず、追加で教育コストがかかる部分もあるのかなと。

柿本 そうですね、リテラシーの問題はいろいろな現場で起こっています。われわれとしては、啓蒙の部分も含めて取り組むべき課題だと認識しています。

どうしても、保育園の現場では「システム」というだけで敬遠されることがあるんですね。特に年配の方って、システムを入れることイコール良いことではない、何なら「サボっている」という感じで思う方もいるんです。

われわれは保育の周辺業務、必ずしも保育士の方がやらなくていいような業務をシステムで自動化していただき、空いたリソースを本質的な保育に注力していただきたいんですね。

例えばお子さんを直接見守ることには、われわれのシステムで介入する余地はありません。現場で直接触れ合う保育士の方にしかできないことをやってもらい、効率化できるところをシステム化する。そういう部分を推進しています。

「どうせ南に行くなら」と思って日本を選択しました

――劉さんは2019年4月からユニファさんに入社し、インタビュー時点で加入半年くらいだと伺っています。現在は、どのような仕事を担当されているのですか? 

劉 今はiOSエンジニアとして「kidsly(キッズリー)」のiOS版を担当しています。ユニファのシステムが好きなので、きちんと順を追って理解していきたいですね。

今はiOSが担当領域ですが、今後はAndroidやWEB、サーバー領域にも進出して担当領域を広げていきたいです。ユニファのミッションはとても好きですし、保育園を応援するところに共感しています。

――学校を卒業されてからユニファさんへの入社まで、10年間ずっと日本で働いていらしたんですね?

劉 そうです。韓国の大学を卒業した後、専攻は船舶の設計だったのですが、その分野で仕事を探すとなると南部に行かないといけなかったんですね。私は(北部の)ソウル出身なので、南に行くと地元から遠ざかってしまうんですよ。

で、「どうせ南に行くなら、もっともっと遠くに行けばいいじゃないか」と思って、日本で働くことを選択しました。

――その辺りの感覚は韓国の方独特かなと思うのですが(笑)、「南の地域にはあまり行きたくない」というものがあるんですね。

劉 そうです(笑)。ソウルの方が都会だったということもあり、あまり遠くまで動きたくなくて。でも、どうせ移動しなきゃいけないなら、と思って日本に来ました。就職するために1年ほど専門学校に通って日本語を習い、来日しました。今年で来日10年目になります。

――これまでは、何社経験されたんですか?

劉 転職は4回目です。最初に勤めたのはLogoVista(ロゴヴィスタ)という会社で、多摩に本社を置く企業でした。翻訳システムと電子辞典を作る会社ですね。出版社などからデータを買って、それをアプリやWEBで翻訳して発売する会社です。

エンジニアとしては、ずっとiOSを担当しています。最初に勉強していたのはWEB系の言語で特にJavaだったんですけど、日本に来てiPhoneが好きになって。それからずっとiPhone、iOSの開発をやっています。

韓国は、日本より1年くらい遅れてiPhoneブームが来たんですね。それで、日本に行く直前に韓国内でiPhoneの発売が始まって。私は韓国では触れなかったんですが、日本に来て初めてiPhoneを買っていろいろ触ってみたら「これは良いな、好きだな」と思いました。

――今までの仕事で、一番大変だったものはなんですか? 

劉 毎日が大変です(笑)。自分のレベルが低いので、もっと技術を理解していたらと後悔することが多々あります。それでも負けないように、日々頑張っているところです。

他の話でいうと、ユニファの前の会社で、音楽系のアプリを作っていたんですね。私自身もバンドをやっているぐらい音楽好きなんですが、仕事をするうちにちょっと音楽が嫌いになってしまって。「好きなものを仕事にしちゃいけないな」と思いました。 

――好きな音楽が嫌いになるくらい、仕事がハードだったんですか?

劉 いえ、ハードというわけではなかったんです。ただ、アプリをテストするときに音楽を何百回とテストしなければいけないですよね。

例えばマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」は大好きな曲なんですが、あのイントロを何百回も流さなきゃいけないとか。かなりつらかったです(笑)。

――なるほど、それは飽きますね(苦笑)。いくらステーキが好きでも、毎日は食べられないですものね。

子どもが小さなころに、このサービスに出会っていたら

――ユニファさんに転職しようと思ったきっかけは、どこにあったんですか? 

劉 日本でずっと働いているうち、「自分は、ちょっと狭いところにいるんじゃないか」と思ったんですね。もっと自分の領域を広げていきたいと思って転職を決意しました。

そこからForkwellに登録して、いろいろな会社を見ていく中で、ユニファに引っかかったという経緯ですね。

実は前に働いていた会社の人が独立して、ゲームの会社を立ち上げて、そこに誘われていたんです。私もゲーム好きなので少し考えたんですが、先ほど申し上げたように「好きなことを仕事にするのはよくない」と思って断り、転職活動をしました。

――ユニファさんの求人で、特にどこが印象に残りましたか?

劉 面談で赤沼さんから伺った会社のミッションにも共感できましたし、「子どもに対して何かを残す」という仕事に携われるのも本当に気分がいいなと思っています。

私にも子どもがいるのですが、もう小学生になっていて保育園の時期は過ぎているんですね。「もっと子どもが小さなころに、このサービスに出会っていたら」と思います。

――赤沼さんと柿本さんに伺いますが、劉さんから応募が来た時はどういう印象を受けましたか? 

赤沼 最初は私がカジュアル面談という形でお話をさせていただいたのですが、非常に真面目な印象を受けました。快活にしゃべるタイプではないのですが、「ちゃんと仕事をやってくれそうだな」と思いました。

弊社では選考途中でエンジニアに対してスキルテストを行なわせていただいているんですが、劉さんのスキルは全く問題ありませんでした。うちのiOSエンジニアとも話をして、「人柄でもマッチしそうだね」というところで選考を進めさせていただきました。

劉 赤沼さんと話した印象としては、「日本語が上手だなあ」って思いました。

赤沼 どういうこと?(笑)

劉 話がはっきりしていて、長いけどまとまっていて。会社のことをちゃんと把握しているリーダーだと思いました。

ただ、実は現場のエンジニアの方が同席した採用面接を終えて、「これは落ちたかな」と思ったんです。私に対してあまり質問がなかったので、興味を持たれていないのかなと。でも、実際には「来ていいよ」と言われて。運が良かったですね。

<後編に続く>

ライター:澤山大輔


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